北野進の活動日記

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志賀敷地内断層、北電見解への疑問、批判相次ぐ

2014-10-03 | 志賀原発
志賀原発の敷地内破砕帯の調査に関する第3回の有識者会合が今日(10月3日)10時から開かれた。
今回は、これまでの北電からの説明の聴取や現地調査をふまえ、有識者間のはじめての意見交換の場であった。
島崎委員が再稼働勢力からの圧力もあって交代させられ、後任の石渡委員がはじめて司会進行を務めるという点でも注目された。

専門用語が飛び交い、理解不十分の点が多々あるが、総じて敷地内断層が活断層であるとの評価に向けて着実に議論が進められているという印象だ。

再調査のきっかけとなったS-1のスケッチ図について、あらためて各委員の関心の高さが確認された。
追加調査のトレンチで活動の痕跡が確認されないからと言って、断層の一部が動くこともあり、直下の断層が将来にわたって動かない根拠とはならないことも確認された。
また過去の変位量に関わりなく、将来動く可能性があるかどうか最終的なポイントであることも再確認された。

またS-1を含めた断層を波の浸食であるとする北電の見解には否定的見解が示され、断層でないというなら北電から合理的説明が必要との指摘もあった。浸食によるシームという見解は合理的でないということだ。

共役断層である可能性も指摘され、海域部も含めた周囲の地質の構造発達史との関連を示すよう注文も出た。
福浦断層や富来川南岸断層、兜岩沖断層、笹波沖断層帯などによる影響はじめ、能登半島の形成の歴史も踏まえた議論になりそうだ。

全般的にまたも北電の調査不足、データ不足も指摘されており、次回は北電からの意見聴取もあるようだが、北電はさらに追い詰められることになりそうだ。


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