北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

活断層評価変わらず!北電は志賀廃炉の決断を

2016-03-03 | 志賀原発
   

志賀原発の敷地内断層の評価をめぐる第8回有識者会合が今日10時から開かれた(会議映像はこちらから)。
S-1、S-2・S-6は将来動く可能性がある、つまり活断層の可能性は否定できないとの結論で5人の委員の意見は一致した。
北電や石川県の期待に反し、私にとっては大筋予想大りの内容であった。

活断層の可能性否定できずとする根拠づけをめぐってはピアレビューで様々な意見が出されたが、今日の最終評価書案ではそれらの意見を踏まえ、特にS-1の活動性の根拠が精査、整理され、より分かりやすい内容とされていた。
今日の会合ではさらにS-2・S-6の評価にかかわる表現も適切に修正された。

   
   
今日の各委員からの指摘を踏まえた文言の修正が加えられ、早晩、評価書がまとめられ、原子力規制委員会に提出され、新規制基準適合性審査において「重要な知見」として扱われることになる。
規制委員会も、委員の一人である石渡氏も加わり、5人一致でまとめられた有識者会合の報告書を覆すことはあり得ない(あってはならない)。
これで原子炉建屋の真下をS-1が走る1号機については即アウト!
2号機についても重要構造物が設置されてるタービン建屋の下をS-2・S-6断層が走り、新規制基準の条件すら満たさない(これについては次回志賀原発差止め訴訟(3月17日)に原告側から提出する準備書面で詳細・具体的に明らかにする)。
2号機の改修は事実上困難で再稼働への道は閉ざされたも同然。
志賀1、2号機の残された道は廃炉しかない。

今日の会合の問題点は最後に議論された「今後の課題(案)」である。
各委員の意見を踏まえた修正が加えられ、報告書とともに規制委員会に提出されるようである。
確かにより確実な評価書にするには更なるデータがあるにこしたことはない。
しかし、これによって評価書の結論が覆ることはないと思われる(覆すようなデータがあるのならばすでに北電が出している)。
更なるデータを提出するのは北電であり、資料探しや追加調査を理由に北電が規制委員会の結論の先延ばし作戦に出ることは目に見えてる。
これ以上の結論引き延ばしは北電の経営にとっても、地元志賀町にとってもプラスになることはない。
今日で勝負あった!ゲームセットである。
この4月からの家庭電力の自由化も控え、北電には原発なしの電力会社のイメージを全面に出しての商売繁盛を心から期待したい。


コメントを投稿