北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

ふたたび「小泉脱原発発言」について

2013-10-06 | 脱原発
 3日前に小泉発言について書いたが、昨日は北陸中日(東京新聞)と北國(共同配信か)がそれぞれ政界への影響を探っている。

 まず、北陸中日は野党各党の反応である。維新の会と民主党を除けば小泉発言歓迎、熱烈ラブコールである。
 しかし、下記北國新聞の記事もご覧いただきたい。


 私が注目したのは一番最後の段落である。

 かつての小泉氏側近は「小泉氏が野党と共闘することはない。『持論にこだわるより世論を重視しろ』との安倍首相への熱いメッセージだ」と発言を解説。

 とある。私もその通りだと見てきた。「脱原発のためなら自民党をぶっ壊す」「野党共闘も辞さず」なんて勇ましい話ではない。

 もちろん政界含め国民の中に脱原発を訴える人が一人でも増えることはありがたいことだ。連帯を求めることは大いに結構。
 しかし、小泉純一郎の視線は全く野党には注がれていないことを忘れてはならない。
 与党内「野党」として国民の支持を集約し、安倍政権に政策転換を求めるというのが基本スタンスだ。

 脱原発を目指すべきときに党派争いをしろというつもりはないが、「小泉氏が本気で脱原発社会を目指す意思があるなら、現地を含め全国でたたかいを展開している私たちとの共闘を求めてきて当然でしょ」くらいに構えられないものか。
 小泉人気にあやかり運動の拡大を図ろうとする姿勢には、野党の現状に対する危機感が感じられず残念極まりない。

 民主党からは小泉発言を熱烈歓迎するコメントはない事情はさらに深刻だ。
 自民党は原発復権から脱原発までいて党のふところの深さをアピールするが、方や民主党は党内での幅広い政策論争は党内不一致、政党の体をなしていない!と批判を浴びるのがオチ。したがって踏み込んだコメントはなし。ますます存在感が薄れていく。


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