北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

志賀原発の再稼働がSDGs?!

2019-02-11 | 志賀原発
珠洲市は昨年6月、内閣府の審査を経て、全国29の自治体の中の一つとして「SDGs未来都市」に選定され、泉谷市長は6月15日、首相官邸で安倍晋三総理大臣から「SDGs未来都市選定証」を受けとった。

SDGsとは2015年9月の国連サミットで採択されたSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、17の目標と169の具体的な達成基準(ターゲット)で構成されている。
SDGs未来都市とは、SDGs達成に向けて日本政府が創設した地方創生分野のSDGsモデルといったっところか。

珠洲市の申請内容はこちらをどうぞ。
17の目標と169のターゲットはこちらから。

珠洲市民には結構おなじみになってきたSDGsだが、私はどうもよくわからない。
その一つが表題の「志賀原発の再稼働がSDGs?!」だ。
別に私が冗談で言っているわけではない。



北陸電力グループが作成したCSR REPORT 2018を紹介したい。
※CSRとは「企業における社会的責任」のこと。



金井豊社長のメッセージに続き・・・



北電のCSR行動指針がSDGsの目標に関連するという一覧表。



「志賀原子力発電所の早期再稼働と安全・安定運転」が重点課題として掲げられ、関連するSDGsとして以下の2つのロゴマークが付けられている。
拡大すると・・・



目標の7番目「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」???
なんで原発がクリーンやねん!



目標の11番目「住み続けられるまちづくりを」
ブラックジョークか!



第3者意見としてこんなページも。

SDGsって特別な勲章じゃなくこれからのグローバルスタンダードなんで、我が町の施策も、我が社の経営方針も、我が大学の研究・教育もSDGsに合致していると謳いたいのはわかるが、なんでもかんでもこじつけていいというものではないだろう。
「言ったもん勝ち」はおかしいし、SDGsのためにもならない。

そこでSDGsを所轄する内閣府にこのレポートの是正を求めたらどうなるか。
原発再稼働路線を突き進む安倍政権である。
「原発再稼働?まさにSDGsに合致した素晴らしい目標ですね」という回答が返ってきそうだ。
「おかしいやろ!」と抗議すると、菅官房長官の声が聞こえてきそうだ。
「批判はあたりません」

ということは志賀町など原発立地自治体が「原発再稼働への全面的な支援」を掲げて申請したら「SDGs未来都市」に選定される?

「誰一人取り残さない」というSDGsの崇高な基本理念を批判するするつもりはさらさらないが、原発まで「取り残さない」となってはなにがなんやら私には理解不能である。

言ったもん勝ちにしない仕組みはどうなっているのか、誰か教えて!



2 コメント

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幻の珠洲原発 (希ノ醍 輝平左ヱ門)
2019-04-11 16:18:29
お世話になります。目に留まったのでコメントを入れます。

志賀原子力発電所は停止中でも、放射能漏れを起こしているとの話を聞いています。ネット検索「ずくなしの冷や水ブログ」に載っています。

昔、町を2分して原発推進と反対に意見が割れて争うことになりましたが、反対派が勝って、幻にしたという珠洲原発の話は、大昔に珠洲市で仕事をしたときに地元で聞きました。

こんな危ないものを、作らなくてよかったですね。

志賀原子力発電所1号機は、1999年6月18日に定期点検中に臨界事故を起こしyています。しかも7年情報隠蔽して、2007年3月15日に問題が発覚しています。10日後に能登半島地震が発生したために、そのニュースにかき消されて忘れられています。

1999年6月以降に能登半島周辺地域で、病人や死人が増え始めました。当時直に見ています、親戚たちが死に始めました、親族も病気になりましたよ。

個人責任などと、言い逃れをするでしょうが、悪事が行われていたのです。

これで失礼します。
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言ったもん勝ち? (希ノ醍 輝平左ヱ門)
2019-04-11 16:36:44
言い忘れたこと、相手側が言ったもん勝ちというような態度であれば、真実を掘り起こして公開なさいませ。
貴方様が、疑問を持つのは自然なことと思います。

現政権の国家運営に問題が有り、彼らの出す国策によって生じている、欺瞞、嘘の類です。

そうゆう事柄に、対抗するには真実を暴露すること。情報公開すればよいのです。

志賀原子力発電所であれば、その建設工事中の事からの真実を掘り起こしては如何ですか。

私は、平成の初めごろに知人から、工事中の能登原発に手抜きがあるという話は聞いています。

1993年に1号機が運転開始をしてから富山石川両県で病死者が増えているはずですから、調べてみると面白いでしょう。

1999年の臨界事故隠ぺいはそういう事を、調べられたくはない方々が、行ったものでしょう。

真実とは恐ろしいものですから。


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