今日の午後は私の地元でもある三崎中の研究発表会へ。
研究テーマは「自ら進んで学ぼうとする生徒の育成」。
全校49人の小規模校である。
体育祭など学校行事でのチームワークはよく、授業でも学び合う姿勢が随所で見られる。
研究発表会では授業を準備する先生方の工夫や苦労、努力の様子がわかって興味深い。
と同時にいまは昔(私や私の子どもたちの頃)と違ってこんな授業や取り組みをやってるんだと驚くことも多々ある。
11月20日に行われた緑丘中の発表会では3年生の特別活動として読書会を見せてもらった。学年みんなで同じ本を読み、意見交換していく。担任の先生が進行役を務めるが、図書館司書の方も参加しており、子どもたちの発表に司書ならではのコメントを加え、見方、考え方を深めていく。特別活動なので評価はない。授業では見られないような自由で活発な意見交換が展開され、参観していてもなかなかおもしろい。
今日の三崎中の発表、マット運動の体育も、いまどきの体育の授業はこんなこともやるんだと感心することしきりだったが、一番興味深かったのは美術の授業。
実物の4分の1の縮小されてはいるが、黒板に貼られたピカソの巨大な「ゲルニカ」をみんなで鑑賞し、作者の心情や意図を感じ取り、それをグループでまとめ発表していく。
ピカソと言えば現代アートのいわゆる「わけのわからないような絵」の代名詞のようなところもあるが、「ゲルニカ」の主題とされたゲルニカ爆撃はナチス政権下のドイツ勲空軍による都市への無差別攻撃だ。
モノクロで第一印象は気持ち悪い、怖いといった感想もあるが、その創造的な表現をあらためてよく見れば赤ん坊を抱いて泣き叫ぶ母親、死体が握る花、折れた剣、ちぎれた腕等々が浮かび上がる。
ピカソの怒りや願いや悲しみを通して平和へのメッセージを読み取っていく。
グループごとに様々な視点や発見があり、聞いているこちらも学べるところいっぱい。
昨今の政治潮流の中、学校教育の中で平和教育の取り組みが困難になりつつあるが、美術の授業でもこんな平和教育ができるのかと感心することしきり。
丸の内北口を出て横断歩道を渡ったら右手にある
丸の内オアゾ(1F~4Fに丸善・丸の内本店が入って
いるビル)の1Fホール、誰でも自由に通り抜けられる
スペースの壁面です。
ビルに入ったら左側の壁面に(丸善とは反対側)、
行き交う人々もあまり気づいないような雰囲気の中に、、大きなゲルニカの壁画があるのです。
はじめて見たときは「えっ、なぜここにゲルニカが・・」
と驚きました。
http://www.marunouchi.com/floorguide/oazo
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1343750513
「壁画」と書きましたが、たしかに陶板(セラミック)製でした。
この前にあるスペース(○○広場ー「おおひろば」というらしい)で、ミニ・コンサート等が開かれていることもあります。東京に行った帰りにでも、時間の余裕があれば、
ちょっと寄ってみてください。
三崎中の生徒さんたちも、実物大のゲルニカを見て、授業のときのディスカッションを思い出す機会をもてる
といいですね。
JRで東京駅に着いてすでに駅構内にいるときでも、
駅員さんのいる改札口からなら、外に出られます。
再入場の際も駅員さんのいる改札口から、どうぞ。