北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

少女時代と成長戦略

2010-11-16 | 雑感
 KARAはまだよく知らないが「少女時代」は日本上陸前から名前は聞いたことがあった。
 よくまああんなにかわいく、スタイルがよく、ダンスは抜群、歌唱力もバンバン、加えて日本語までできるメンバーを集めたものだと感心していたが、いま、続々とK-POPのグループが日本進出しているそうな。今頃そんなことで驚いているようでは相当な芸能情報オンチを自白しているようなものか。いや、芸能オンチではなく経済オンチだった。
 
 今晩のクローズアップ現代はK-POPの舞台裏を紹介していた。多くのK-POPグループの育成、そしてアジア進出は韓国の国家戦略でもあるという。
 
 激しいオーディションから選び抜かれた子どもたちが何年間も(7年に及ぶことも)特訓を受け、一流のアーティストに育てられていく。デビュー前には進出国の語学研修も受ける。
 街をあるいてるかわいい子をスカウトしてアイドルと称してパッと売り出すような安っぽい話とは次元がまったく違っている。
 さらに音楽分野だけの海外進出にとどまらず、家電や化粧品、ファッションなどと組み合わせた韓国経済の成長戦略の柱に位置づけられているのである。ひとつの芸能プロダクションの経営戦略を超えたまさに国家戦略だ。

 野球もサッカーもフィギュアスケートも、そして原発輸出でもなにかとライバル視される昨今の日韓両国だが、K-POPの海外進出は一気にJ-POPを逆転したという。
 
 少女たちを外貨獲得の貴重な商品(製品)として作り上げていく経済戦略にはつい引いてしまうが、財界の意向を受け、原発と新幹線の輸出を成長戦略の柱と信じて疑わない菅政権よりは韓国政府の思考の方がはるかに柔軟なのは間違いないだろう。
 
 それにしても2~3年後の紅白はもしやK-POPが半数を占めている?としょうもない心配をする私は文化に国境線を引いている証拠か。


コメントを投稿