北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

杉山元副知事著「県政40年」

2011-11-08 | 雑感
 某元自民党珠洲市議宅に議会報告を届ける。
 久々に立ち寄ったこともあり、ついつい現下の珠洲市政のことや昔話などに花が咲き、長話になったが、最後に話題になったのが杉山栄太郎元石川県副知事であった。

 氏の著書のある一節に触れ「こんなこと信じられるか?」という話だったが、取り出された本が「杉山栄太郎 県政40年」であった。
 平成8年出版なのでかつての県議時代であり、そう言えば書店でも見かけたかなぁと思いながら、読んでいないし持ってもいなかったので貸してもらった。

 目次の中にある「志賀原発」という文字が目に留まったからである。

 1988年12月1日、能登原発着工の日、突如北陸電力は名称を「志賀原発」に変更した。
 私は、防災計画10キロ圏が見直され、能登半島のほぼ全域が防災区域になるUPZ30キロ、PPA50キロという新たな防災区域案が描かれた地図を見たとき、真っ先に思い浮かんだのが「志賀原発が能登原発に戻った!」であった。

 当時のいきさつの裏話など書いてないかなぁというのが借りた理由である。

 残念ながら志賀原発の項目で書いてあったのは、赤住の住民投票の開票阻止、森茂喜元根上町長の西海漁協説得、そして県民全体の公益を考えて推進したという話である。

 特段あっと驚くような内容はなく(もしあれば、自分で読んでいなくとも話題になって私の耳に入っているはずだから当然か)ややがっかりだったが、つまみ読みをしていると県政の流れ、今の県土が形づくられた背景、当時の県政の「政策決定過程」など、裏の裏までは書いてないにしても結構おもしろい。

 明日にでも返そうかと思ったが、やはり全部読んでから返すことにしよう。


コメントを投稿