北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

70億

2011-11-01 | 雑感
 昨日10月31日で世界の人口は70億人に達したそうな。
 国連人口基金は昨日生まれた赤ちゃんをみんな「70億人目の赤ちゃんの1人」と認定するそうだ。

 世界の人口が10億人になったのが19世紀初め。
 それから20億人になったのは1927年。その間約120年。
 30億人になったのが1959年。その間32年。
 40億人になったのが1974年。その間15年。
 50億人になったのが1987年。その間13年。
 60億人になったのが1999年。その間12年。
 そして、
 70億人になったのが2011年。その間12年。

 国連人口基金の予測では、
 2050年に93億人。
 2010年までに100億人を突破するといわれている。

 増加の速度は鈍りつつも、まだまだ増える地球の人口。

 ところで今年のノーベル物理学賞に決まったのはサウル・パールミュッター博士、ブライアン・シュミット博士そしてアダム・リース博士。彼らの功績は宇宙が加速度的に膨張していることを明らかにしたことだそうな。

 宇宙は137億年前のビッグバンで誕生して以来、膨張はしているが、星などがもつ重力でその速度は徐々に緩やかになっていて、そのうち膨張は止まり、縮み始めてもおかしくないと考えられていたらしい。地球の人口と同じである。
 この考え方だと宇宙はいずれ縮んで潰れることになる。

 ところがこの3氏の研究で、実は70億年ほど前から膨張の速度が加速に転じたことが明らかにされた。宇宙はどんどん、どんどん加速し、やがて銀河系もバラバラになり、地球も形を保てず、大気がはがれ、空間が引き裂かれ、宇宙は終わるそうだ。
 最も早ければ、その瞬間はいまから1千億年後だそうだ。

 重力に逆らって宇宙を広げるなんらかの力があると考えるしかないらしく、宇宙には「暗黒エネルギー」があり、その量は宇宙全体の73%を占めることも明らかにされているらしい。

 頭の上に放り投げたボールが、落ちてこなくてどんどん加速度をつけて高くあがっていくような話である。

 さて、日本の政治も2007年の参議院選挙で与野党逆転し、格差社会や新自由主義経済にブレーキがかかり、2009年の政権交代を機に政治が国民の暮らしに近づくと思われた(多くの国民がそう期待した)。
 ところが政権交代後、ボールが国民の手に落ちてくるのかと思っていたら、残念ながら再び加速度をつけて国民から離れていってはいまいか。

 国民主権という重力よりここでも「暗黒エネルギー」が幅を利かせているように思えてならない。

 宇宙の「暗黒エネルギー」は謎に包まれていて、その正体はいまだわからないらしい。 だけど政治の中の「暗黒エネルギー」は見抜かなければならない。
 見抜く力は、まずは学ぶことから生まれる。

 「どうしたら権力者のウソを見破ることができるか?そのヒントを提示したい」と語る佐高信氏が近く七尾市にくる。今秋のお薦めの企画の一つである。

 「九条の会・七尾」発足6周年記念集会
 日時 11月13日(日)午後1時から3時
 会場 七尾鹿島労働福祉会館4F(七尾市役所横)
 講師 佐高信氏(評論家 著書多数)
 演題 「原発安全神話を誰がつくりあげたのか」
    入場無料
 


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