北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

いつまで続く?安倍バブル

2013-04-01 | 雑感
 経済のこと、特に株式市場のことにはど素人の私だが、株をめぐる焦点は株価がどこまで上がるかよりも、安倍バブルがいつまで続くかに移っているような感じがする。

 日銀総裁に就任した黒田東彦氏は日銀の金融緩和だけでデフレが脱却できると信じている。ここが白川前総裁との決定的な違いだが、この間の金融政策をみればやはりそう単純に信じるわけにはいかない。
 先進国一の低金利状態、さらに日銀が供給している資金のGDP比は27%と米国やユーロ圏を大きく上回っていて、先進国で一番の金融緩和国だった。

 デフレ脱却には賃金の上昇、雇用の安定、安心の社会保障こそが必要だとすでに多くの方が指摘している。加えて下記の記事(朝日3月31日)ように、デフレ世代が労働人口の4割近くを占める中、消費意識や働き方など幅広く意識改革が浸透しなければデフレ脱却はおぼつかないとの見方もある。基本的に時間がかかるし、じっくり方向転換していくことこそ肝要ではないかと思う。


 黒川総裁がいけいけドンドンでお札を刷っても、刷ってもインフレ目標2%達成はおろかデフレからの脱却自体そう簡単ではないだろう。
 円安で物価が上がり、さらに来年、消費税が上がればその分の物価は一時的に上がるだろうが、一方で駆け込み需要の反動で消費は落ち込み、インフレどころかデフレが続くことさえ心配される。
 そこでさらにお札を刷ることになる。

 現在の株高を牽引してきたのは海外投資家だけど、大胆な金融政策で国内の投機資金はどんどん増えていく。

 安倍バブルに乗り遅れるなという論調もあるけど、国内の投資家が浮かれてさらに株価を引き上げたところで海外投資家が売りに出て安倍バブル崩壊という流れではないか。

 3月危機説は大丈夫だったようだけど、次は7月?9月?11月?
 いずれにしても2~3年も続くとは思えないが、株を買う皆さんはやっぱり自信あり?

 改憲路線、米国追従、原発再稼働路線の安倍政権であり、平和運動や脱原発運動の力でが安倍政権を倒すのが理想だとは思うが、案外、株価暴落で支持率急落の展開の方が先かもしれない。


コメントを投稿