弘前「リンゴ公園」でのレクレーションと云う飲み会は、正午、緩やかに始まり、三時半突然のにわか雨でお開きとなった。
途中私は、携帯でリンゴの写真を撮り、シンボルの小山に登る。酒の所為か、息切れがし呼吸が乱れる。酒の所為だけでもなそうだが・・・。

「千秋 」 房状に着果「アメリカンビューテイ」 サクランボのような「ホペ」
こんなに種類があるのかと驚く、リンゴがたわわに実を付ける様は見事、愉しい。
「ばっけ」部長の川崎さんは相当にきこし目、粗出来上がりつつある。川崎さんや皆が話す津軽言葉、半分も判らん。此処に相棒のヒロさんが居れば、どんなことになったやら・・・。「わー」「う~」「え~」が交じり合い面白かろうに。
KAYOさん持参の卵焼きが、私の作る味と同じ。川崎さんのリクエストととか。片岡さんの味噌汁も具沢山で美味い、恒例の味とか。
四時過ぎ、NTTの駐車場に帰還。此処で解散し、弘前大の学生とはお別れする。NTTの直ぐ傍にある居酒屋「萩」に入る。何時も賑やかで、前から気になっていた店だが、川崎さんも初めて入るという。
大年増の女将さんが一人で切り盛りしている様子。ビールを飲み、酒少々、卵焼きを注文する。旅の者のあしらいが上手で、中々、気の利く女将だった。卵焼きは、チョッと繊細さが足りないが、それを補って、余りあるものがある。繁盛も頷ける。
早々に切り上げ、近所にある「ばっけ」御用達の店「ありがとう」に向う。
「ありがとう」は四年前に引っ越してきたそうだ。以前は、繁華街のビルの中に在った。その頃、何度か行ったが、此処に越してからは初めてである。店主は、タクシーに乗り、女将さんが一人で切り盛りをしていた。
ここでも、川崎さんは卵焼きを注文する。何処に行っても「卵焼き」のようだ。私との共通点が見えた。そう云えば、ヒロさんも卵焼きが好きだ。卵三兄弟か、俺達ゃぁ~。
八時を過ぎた頃、飲んでいる二人が激しく舟を漕ぎ始めた。とうとうテーブルにうつ伏せてしまった。片岡さんに終りにしようよと、川崎さんの車を呼んで貰う。
暫くして、来た運転手の顔、どこかで見た顔だ。よくよく見れば「ありがとう」の店主だ、もうすっかりドライバー姿が板に着いている。
川崎さんが、歩道の段差で路上にバッタリと大の字で倒れる。完全に出来上がっていた。怪我はあつたのか、無かったのか判らん?
こうして、弘前の夜は更けて行った。そう云えば、纏まった話ができたのかな~?
弘前の街角で、見つけたものは・・・。

路上のリンゴ ベンチの「ドラエモン」
翌日、空港にて、あの「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんの著書「リンゴが教えてくれたこと」を見つけて買う、飛行機の中で読了。木村さんの林檎園、見たかったな。何時か、相棒のヒロさんと訪ねることとなるだろう。
木村さんは、自然栽培の大家として余にも有名。苦節、何十年か、こう云う人が居たことが、奇跡かもしれない、よこぞ頑張ったと云いたい。