オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

作らない週間

2009-10-21 | Weblog
10/21(水)今朝も、弁当は家人が作る。サンドイッチであったが、私が作るより美味そうだ!流石である。

昨日までの「祭」疲れで、7時前まで寝てしまった。台所に行くと、家人がセッせっと準備中、K君の分もしっかりと用意している。美味そうな、卵サンドとハム&野菜サンドである。

私は、明日の早朝の便で、或会社の社長に同行し高知まで行くこととなった。そんな訳で、今週は弁当作りはお休み。


しかし、祭の準備や飯つくりの疲れが取れない。一緒に店を出したドトールの店主も、今朝、挨拶に行くとグッタリしている。お互いに歳かね~と、苦笑い。

閑話休題・・・今、電車の中で読んでいる本は「釣魚礼賛」(盛川 宏 著)と云う本。通勤電車の時間つぶしにブックマートで100円にて求めた。

この本は、書名のとおり、釣りと魚。如何に釣り、如何に旨く食べるかを、四季折々のシーズン毎にエッセイ風に著している。

著者は、関西育ちで、元々スポーツ紙の釣り欄のデスクをされた関東在住の方。今風の「キャッチ&リリース」何て言う気持ちの悪い(私からすると)釣り師ではない処が好い。「
「釣って成仏、食べて功徳」と云うのが善い。歳時記にまつわる魚の話、調理法、つり方から食べ方まで。確固たる信念は、森羅万象に通じるものを感じる。

この本の中で、八丈島でフグ入りの「磯鍋」を食す処が出てくる。

島のフグは毒が無い。これを、ぎらぎら太陽が照りつけ、群青の海の磯で、煮立った大鍋にぶつ切りにして入れ、野菜や他の魚と一緒の味噌仕立を啜ったところ、絶品であったと云う話。

四十年も前、今頃の時期に一人で八丈島を訪ねた。真っ青な空と海、やはり太陽が照りつけていた。
民宿「緑荘」の小母さんに海に行くよと、水メガネとモリをかりた。「フグ」が居たら捕っておいでと言われたが、坊主。「フグも取れなかったのかい」と笑われた。

若い頃に戻りたいとかチットも思いもしないが、あの照りつける太陽と青い空、真っ青な海、白っちゃけた道を海に向う自分。あの一瞬。そこだけは、もう一度戻ってみたい。

「釣魚礼賛」の八丈島で磯鍋を食すページを捲りながら、通勤の地下鉄の中、あのひと時、あの一瞬が甦っていた。


いい本だ、これは。釣り方はもとより、食べ方。如何に美味しく食べるか、食べてやるか。人としての原点、が記されている。食いしん坊バンザイ





コメント
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