8月に入ったばかりなので、夏の終わりを象徴するツクツクボウシの出番はこれからだと思っていました。久しぶりに灼熱の営農サポートセンターを訪れると、ツクツクボウシの羽化殻がたくさん木の幹や枝についていました。さすがに、聞こえてくるのはニイニイゼミやアブラゼミの鳴き声ばかりで、ツクツクボウシの鳴き声はほんのわずかでした。
ツクツクボウシの羽化の瞬間を見る絶好のチャンスなので、夜の8時ころに、多くの羽化殻をみかけたあたりに出かけました。昼間にひとおおりの見当をつけていたあたりを見てまわりましたが、ニイニイゼミが1頭羽化していただけでした。
念のため、同じ木々をもう一度見ながら引き返すと、やっとのことで1頭のツクツクボウシが羽化を始めているところを見つけました。ツクツクボウシの羽化の瞬間を見るのは初めてで、少し興奮しました。そばの木には羽化場所を探して幹を登る幼虫1頭も見つけました。ツクツクボウシの羽化が始まるのは、8時ころより遅いのかも知れません。
《羽化のために幹を登るツクツクボウシ幼虫 2012/08/13》
《のけぞるツクツクボウシ 2012/08/03 20:15》
《起き上がって殻につかまり体を抜き出す 2012/08/03 20:27》
《体が完全に抜け出たツクツクボウシ 2012/08/03 20:28》
《翅を伸ばしているツクツクボウシ 2012/08/03 20:30》
《ほぼ翅が伸びきったツクツクボウシ 2012/08/03 20:33》