冬の公園を、数少ない生きものの姿を探して歩いていると、幹の隙間に虫の影を見つけました。何かが潜んでいます。可哀そうですが確認のため細枝で追い出してみました。落ちてきたのは黒褐色のゴキブリでした。脚を動かしますが、動きは活発ではありません。成虫ですが、翅が腹節背面の中央くらいまでしかないので、ヤマトゴキブリの♀です。休眠状態で越冬していたのだと思います。
ヤマトゴキブリは寒さに強く、休眠性を示すゴキブリです。ただ、越冬するのは幼虫で、成虫での越冬は確認されていないようです(『ゴキブリのはなし』参照)。今回見つけた越冬成虫は、゛新発見”なのでしょうか?たまたまの例外なのでしょうか?越冬できないのでしょうか?注意して観察していきたいと思います。
《幹の隙間で越冬していたヤマトゴキブリ♀ 2017/12/20》
《幹の隙間で越冬していたヤマトゴキブリ♀ 2017/12/20》