ふるさと自然公園から古洞池への林道から逸れて、小さな谷状のぬかるんだ踏み跡道に入りました。
高さ1mほどのところで皮が不自然に剥がれたスギの木が1本ありました。初めは「クマハギ(熊剝ぎ)」かと思いましたが、何か様子が違います。同じようなスギの皮剝ぎは、もう少し離れたところにも1本ありました。場所や状況からして、ヒトが傷つけたものでもなさそうです。
帰宅後、ウエブサイトで「樹皮剝ぎ」について調べたところ、ピッタリの内容のものを見つけました。『岐阜県森林研究所/ 樹皮剥ぎの見分け方』です。山中で造林木の樹皮を剥がした動物の見分け方が説明がしてあります。
クマハギ 「クマハギの発生時期は春先から初夏です。剥がされた樹皮片は幅5cm程度、長さ2~3m程度と大きく、バナナの皮を剥いたように樹木とつながって残っています。樹皮を剥がされた後の木部をよく見てみると、こそぐように門歯の跡(多くは3~4本)が垂直方向に幾筋も残っています。」
シカハギ 「剥皮は一年を通して発生する可能性があります。剥がされた樹皮は大半が幅数cm程度、長さ数10cm程度と細かく、地面に散乱しています。樹皮を剥がされた後の木部をよく見てみると、歯形が残っておらずつるっとしているか、ノミでえぐった様な歯の跡が縦にも横にも斜めにも残っているのが特徴です。」
私が見かけた樹皮剝ぎは、剝ぎ痕の歯形らしきものが垂直方向ではなく、縦横斜めに残っているので、シカハギではないかと思います。
《シカハギされたスギ(①) 2024/04/06》
《シカハギされたスギ(①) 2024/04/06》
《シカハギされたスギ(①) 2024/04/06》
《シカハギされたスギ(②) 2024/04/06》
《シカハギされたスギ(②) 2024/04/06》
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