好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 ジョルダン/ウィーン響

2016-05-02 22:13:09 | チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
チャイコフスキー
交響曲第6番「悲愴」

指揮…ジョルダン
演奏…ウィーン響
好み度…3.5(5点満点)

激しさや力感は感じないが、なかなかうまくきれいにまとめられ、ときおり美しい響きも聴かせる。
きれいな残響もあってか、ほのかに情感を感じさせる弦の響きは結構美しい。
ただ、全体的には特に強い情感を感じるわけでも強い力感を感じるわけでもなく、何となく美しいが何を感じるとか何が残るとかいうこともなくちょっともの足りない感も受ける。
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ブラームス 交響曲第1番 マンデアル/“ジョルジュ・エネスコ”ブカレストフィル 

2016-05-02 22:10:23 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス
交響曲第1番

指揮…マンデアル 
演奏…“ジョルジュ・エネスコ”ブカレストフィル
好み度…4.5(5点満点)

重厚感とか凄みとか、力強さとか、そういったものは感じず、その他特に感銘を受けるタイプの演奏ではないように感じるが、響きは録音もクリアで美しく、美しい厚みをもった洗練されたブラ1のように感じる。
金管はやや控えめな印象、内声を響かせて厚い響きを聴かせるというよりはシンプルな音作りのようにも感じる。
終楽章の出だしは拍子抜けするくらいに大人しく入るが続くソロや弦による主題は安らぐようでちょっと美しい。
終楽章に限らずやや重みや力強さに欠ける印象も受けるが、綺麗といえば綺麗だし、これは好みかもしれない。
フィナーレは圧倒されるほどの力感というわけではないがゆっくり堂々と〆ている。

2018.7/28追記
久しぶりに聴いた。
美しいがちょっと華奢というかか細い感じのブラ1との印象を持っていたが、改めて聴くとそんなことはない。
確かにいかつい重厚感とか力強さとかは感じないが、よい録音のおかげもあろうが、響きがいい。
特に弦がちゃんとした力を持ちつつ美しい印象で、全体として美しい中にも旋律や内声は結構粘りというかタメというかをもって奏され、ゆっくりしたテンポで、美しくありつつも厚く地についた雰囲気をつくっている。低弦は重厚の演出はしないが随所で心地よい存在感を感じさせてしっかり響きを支え、響きが軽薄になることはない。
ゆっくりとした第1楽章も、洗練された雰囲気を感じさせる第2第3楽章も、終楽章の静かな前半も悪くないし、歌い上げるわけではないがゆっくり奏されるフィナーレも悪くない。
重厚だったり迫るような力強い推進力だったり、といったブラ1もいいがこういう美しくゆったりした爽やかさといい意味での淀んだ雰囲気を同居させたような厚みを感じさせるブラ1もたまに聴きたくなるような気がする。(好み度3.5から4.5に変更)
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チャイコフスキー 交響曲第4番 マゼール/ウィーンフィル

2016-05-02 22:07:54 | チャイコフスキー 交響曲第4番
チャイコフスキー
交響曲第4番

指揮…マゼール
演奏…ウィーンフィル
好み度…4.5(5点満点)

冒頭のファンファーレからして重みがあって力強い。
続く第1楽章は弦も金管も力強く存分に鳴り、妥協のないアンサンブルで全体として重厚な力感を印象付け、ある意味ウィーンフィルらしからぬ豪快な響きは堂々爽快で心地よい。
第2楽章は特に叙情を誘うこともなく比較的穏やかな趣。
終楽章は第1楽章ほどの厳しい力感はやや薄れるような感もあるが、この曲の終楽章としてはやや落ち着いたテンポの中でしっかりした力強い響きを聴かせ、フィナーレも少し熱みも帯びた力強い響きの中、堂々と〆ている。
マゼールを評して情がないといったような評も見受け、確かにそんなところがあるようにも思うが、言ってみれば冷たく青く燃える炎のような、厳しさの中に厳とした力強さと甘くない情を感じる、そんな演奏のように思う。
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