好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第1番 ベーム/ウィーンフィル

2017-01-21 11:29:44 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番 

指揮…ベーム
演奏…ウィーンフィル
好み度…4(5点満点)

線の揃った厳格な演奏だが、録音のせいかリマスターのせいか、響きには重量感とか深みとかよりはちょっと尖った甲高い印象を感じる。
ベームらしく至ってオーソドックスな展開で情感を強く感じるというものでもない。
ウィーンフィルならでは響きという感じでもない。厳しくしっかり演奏されたものとは思うが、特に感銘を受けるという盤でもないように感じられた。
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チャイコフスキー 交響曲第5番 オフチニコワ/ウクライナ国立響

2017-01-21 11:22:53 | チャイコフスキー 交響曲第5番
チャイコフスキー 
交響曲第5番 

指揮…オフチニコワ
演奏…ウクライナ国立響
好み度…4(5点満点)

最初の高揚部へ向かうところからオーバーなくらいの残響も手伝って華やかであり、豪快な金管と、その後の低弦も表情豊かに太く伸びやかで、力強く華やか。
その後も高低の弦も金管も大きくはっきりした音で大きく旋律を謳い、開放的な響きでエンターテイナーな感を受ける演奏であり、終楽章になっても華やかな力感は衰えずフィナーレも活力を感じてなかなかに心地よい。録音も含めてちょっとエンターテイナーすぎるかな、という印象もないではないが。
テンポは細かな動きはほとんどなく全体的にも大変オーソドックス、特に細部に気を配った、というふうでもなく、また、深みとかうまさとかを感じる演奏でもない。
教会で聴くような高音に寄った豊かな残響を伴う大きな響きで、深くなくても、安直であったとしても、この曲の華やかさとロマン的な側面をストレートにそのまま響かせようとしているかのような、そんな演奏のように感じる。
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サン=サーンス 交響曲第3番 ヤンソンス/オスロフィル

2017-01-21 11:14:49 | サン=サーンス
サン=サーンス 
交響曲第3番 

指揮…ヤンソンス
演奏…オスロフィル
オルガン…マーシャル
好み度…4(5点満点)

第2楽章2部のオルガンは結構な迫力もの。
ネットの評などでは「それまでの繊細な雰囲気がぶち壊し」などの評もあり、確かにそこまでが繊細なほどの演奏なだけにちょっとびっくりだし、弦などの活き活きとしたオーケストレーションなどがかき消されているような面はあるとは思うが、個人的にはこの曲では荘厳にオルガンが鳴り渡る演奏も聴きたいと思うし、これくらい鳴り響く演奏もむしろ歓迎、この演奏でもそれまでも結構厳かな雰囲気をつくっているので、〆としてむしろこれくらい荘重なのも合っているような感もある。
第1楽章1部は少し幽玄な雰囲気も醸すような前半と、なかなかの盛り上がりを聴かせる後半の起伏も大きく、美しく大きな響きを聴かせている。
2部はやや音量を絞っての演奏で、ゆっくりと静けさに満ちた響きで、ちょっと静かすぎに感じられそうでもあるが、他の演奏では得がたい美しさを帯びているようにも感じる。
第2楽章第1部は一転何かを告げるかのように響きに力が込められ、オルガンの鳴り響く2部は上記のようにオルガンが印象的だが、少しゆっくりめのテンポの中で金管も弦も艶のある美しさはそれなりに効かせて、曲全体の中で重みのある終楽章となっていると思う。
前半の幽玄と後半の荘厳と、雰囲気としてはサン=サーンスの華やかさや活気というよりは、冷気に包まれた重く美しい教会の中をイメージするような、そんな演奏のように思うし、サン=サーンスというと、旋律ごと、楽章ごとにあまり関連性を感じないことが多いが、この演奏はなぜか1曲通してのものを感じるような、そんな演奏でもあるように思う。
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