好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第2番 ユロフスキ/ロンドンフィル

2017-04-23 21:56:39 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…ユロフスキ
演奏…ロンドンフィル
好み度…4(5点満点)

併録のブラ1は個人的な好み的にはどうにもならない感じだったが、こちらは普通にブラ2を活気と美しさを感じさせつつ各パートは美しくクリアに分解された響きで好感が持てる。
第1楽章ではやや速めに活力を伴いながら機能的な美しさを感じさせ(途中のピチカートの美しさなんかもちょっと印象的)、
第2楽章も結構敬虔さも漂わせて美しい。ロンドンフィルってこういうオケだったかな、と思うくらいである。
終楽章は速めのテンポで爆発力も感じる力強さで颯爽と疾走し、フィナーレはさらに少し速さをあげて奏し切り、
全体的に速めのテンポで快活に力強く、重厚とか深みとかとは感じないが、無機的でもなく、機能的かつ活き活きとした強さと美しさを感じさせる新鮮味ある演奏となっている。
古城や深森を想わせるようなブラ2でなく、センスの効いた近代建築を想わせるような、ちょっと個性あるブラ2のように思う。
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ブラームス 交響曲第4番 ヤルヴィ/ロンドン響

2017-04-23 21:53:01 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス 
交響曲第4番 

指揮…ヤルヴィ
演奏…ロンドン響
好み度…3.5(5点満点)

重厚さや渋みを感じるタイプではないが、厚いアンサンブルと教会での高音域が美しい残響で、1つの雰囲気をつくっている。
同じ全集の1番では教会での録音は裏目に出た面も?という気もしたが、この曲ではこれはこれで1つの雰囲気かな、というように思える。
少しのほの暗さを湛えて冒頭の主題もなかなかに美しいし、1楽章ラストなどでもホルンも効果的になかなか盛り上げ、終楽章後半もかなり力強く〆ている。
響きは厚く上質ではあるが、第2楽章はじめ深みや情感、良質の重みといったものにやや欠ける印象はある。
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チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 アニハーノフ/レニングラード国立歌劇場管

2017-04-23 21:49:49 | チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
チャイコフスキー 
交響曲第6番「悲愴」 

指揮…アニハーノフ
演奏…レニングラード国立歌劇場管
好み度…4(5点満点)

ホールの特性か録音の特性か、残響が非常に多い録音だが、これが深みは感じないが厚く美しい雰囲気に作用している。
展開もおおらかで、第1楽章の第2主題などはゆったりと自然なタメも聴かせて美しさが印象的でもある。展開部も大きく残響美しい響きで、このおおらかで自然な響きがロシアの指揮者・オケにとっての悲愴なのかもしれない、とも思わせる。
第3楽章もキレ等は感じないが、ごく自然で力まないそれでいて終盤は結構厚く大きな響き。
終楽章も力みかえることはないが、ごく自然な美しさを漂わせている。
特別うまいわけでも情感あふれるといったわけでもないが、自然でおおらかで大きな響き・展開と、美しい残響が印象的な、これはこれで悲愴らしい盤と思う。
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