好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第2番 ラトル/ベルリンフィル

2017-12-09 12:16:35 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…ラトル
演奏…ベルリンフィル
好み度…4.5(5点満点)

各楽器が厚くどっしりと響きながら、オーソドックスなテンポで押し通す。
ベルリンフィルらしく暗くならない重厚な響きは風格を感じさせ、ソロの上手さや各楽器群の深みや重みを自在に表現するかのような響き、低弦はじめ内声もしっかり響いた乱れぬアンサンブル、活力や力感、最後の一音まで途切れない活力と集中力、全部ひっくるめた完成度、どれをとっても一級の感を受け、ラトルの堂々たる響かせ方も見事と思うし、両者「さすがだなぁ」と思わせる貫禄の演奏と思う。
文句なしの演奏かと思うが、特別に心魅かれる盤と感じるかどうかは人それぞれかな、とも思う。
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ベートーヴェン 交響曲第7番 ティーレマン/フィルハーモニア管

2017-12-09 12:14:08 | ベートーヴェン 交響曲第7番
ベートーヴェン 
交響曲第7番 

指揮…ティーレマン
演奏…フィルハーモニア管
好み度…4(5点満点)

エネルギッシュに、あるいはリズミカルに押してくる、という演奏ではなく、比較的ゆっくりとしたテンポをとって丁寧に、美しくしなやかな7番との印象を受ける。
線が細いわけではなく、少し明るめに瑞々しいしっかりした響きがつくられている。
剛毅な面はほぼ感じさせないが、活力がないわけではなく、しなやかで瑞々しい美しさを感じさせる演奏のように思う。
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チャイコフスキー 交響曲第5番 マゼール/ウィーンフィル

2017-12-09 12:07:20 | チャイコフスキー 交響曲第5番
チャイコフスキー 
交響曲第5番 

指揮…マゼール
演奏…ウィーンフィル
好み度…5(5点満点)

この曲から、余分な甘さを取り除いたような、厳しさと強さと、過度の感傷を排して残る美しさを感じるような演奏のように思う。
それでも漂う情感を感じるのはこの曲だからなのか、マゼールがうまいところなのか。オーケストレーションの妙の引き出し方はさすがであり、音のメリハリもしっかりつけられ、センチメンタルは排しつつも堂々と、強く美しい鋼のようなチャイ5との印象が強い。とはいえ第2楽章は弦をはじめ各楽器強く美しく、第3楽章での軽快なリズムの中での楽器間のやりとりも軽妙でさすがの感を受ける。
終楽章もちょっと意表を突く処理なども相まって、厳しい音つくりの中に、力強い覇気と華と底光りのような美しさを感じさせる個性的で魅力あるものになっている。
ウィーンフィルならではの柔らかさとか気品とかというよりは、らしからぬ厳しさをもって美しく強く鳴る管・弦が印象的(デッカの録音の妙だろうか)で堂々たる雰囲気をつくっている。力強さとオーケストレーションの妙が印象的な、甘さを排したこの曲の魅力を新鮮に提示した、1つのタイプの名演と思う。
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