好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 デプリースト/都響

2022-05-08 10:33:48 | ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ベートーヴェン 
交響曲第3番「英雄」

指揮…デプリースト 
演奏…都響 
好み度…4.5(5点満点)

闊達な明るさと伸びやかな大きさとを感じさせる、フルネとのベートーヴェンとはまたちがったよさを感じさせる演奏。
ただ楽譜を流麗になぞるだけでなく心地よい表情も持つ。
しかし都響っていいオケだな、と改めて思う。
よくある演奏のようで、内声もよく聴こえ、旋律もさりげなく結構歌心があったりして、結構上質で心地よい演奏のように思う。
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ブラームス ピアノ協奏曲第2番 バルト/エッシェンバッハ/ベルリン・ドイツ響

2022-05-08 10:31:24 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第2番

ピアノ…バルト 
指揮…エッシェンバッハ 
演奏…ベルリン・ドイツ響
好み度…4(5点満点)

夜の海を眺めているような、静かなうねりをきいているような、印象を受ける。
少し大きなうねりもあるが何かをさらっていくようなうねりではない。
これくらいゆっくりのテンポのこの曲はそうはないだろうと思われるゆっくりのテンポにいちばんの原因はあるだろうとは思う。
ゆっくりのテンポは別に悪いとは思わないし、ブラームスらしからぬ透明感を感じさせる響きも録音もそれはいいと思うし、叙情味たっぷりの表情つけや絞った弱音もいいとしても、ずっと聴いていると、同じような色合いの静止画を何枚もずっと見続けているような、ちょっと何を聴いているのかわからないような感覚に囚われるような感がある。
ある意味この曲らしからぬ透明な、躍動感とは遠いところにあるような独特の雰囲気をつくっているのは確かで美しいが、これくらいテンポを落としてそれなりの表情づけをして、それに見合ったなにか普段の演奏では聴かれない別の表情が聴かれるかといわれればそこまでもないような気がして、あえてこの盤を聴くかと言ったらそうでもないかな、という気がする。
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マーラー 交響曲第5番 ノイマン/チェコフィル

2022-05-08 10:29:15 | マーラー 交響曲(第2番「復活」 第5番)
マーラー 
交響曲第5番

指揮…ノイマン 
演奏…チェコフィル
好み度…5(5点満点)

素朴で力強いマーラー。
ノイマンはどちらかといえば当たり障りのない演奏の印象だったが、こういうがっちりした力強さを感じさせる指揮者だったんだなぁ、とちょっと見直した。素朴で実直な情と熱を感じさせる。
トランペットはじめ表現力豊かな金管とか弦の艶に満ちた素朴な力強さと美しさとか、かつてのチェコフィルってこうだったよなぁ、という響きも心地よい。
最初のクーベリックの録音とか、初期のマーラー演奏はこういった、陰とか巨大さより実直な響きが印象的な演奏が多かったのかな、とも思う。
アダージェットも古風で実直な弦の響きで温かい滋味に溢れたような美しさ。この楽章の素の美しさを再認識する。
フィナーレの金管はある意味ノイマンらしからぬ劇的さで謳いあげている。
熱くストレートな、清清しくどこか郷愁に通じるような熱と情を感じる、マーラー指揮者としてノイマンの名が挙がるのも頷ける演奏のように思う。
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