好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 ビエロフラーヴェク/チェコフィル

2022-10-23 14:39:25 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…ビエロフラーヴェク
演奏…チェコフィル
好み度…4(5点満点)

いったんチェコフィルを離れてヨーロッパで活動したビエロが再びチェコフィルに帰ってきて、旧録と聴き比べるに、新録では響きに厚みと盛り上げどころの迫力も増して(ティンパニの使い方なんかがうまくなったのかな)インターナショナル化した感があるが、その分ビエロらしい空気感は薄らいだように感じる。
一般的によい演奏と思うが、私はこのコンビらしさの感じられ、装飾感を感じずシンプルな情の感じられる旧録をとるかな。
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ブラームス ピアノ協奏曲第1番 オールソン/テンシュテット/ロンドンフィル

2022-10-23 14:36:26 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第1番

ピアノ…オールソン 
指揮…テンシュテット 
演奏…ロンドンフィル 
好み度…5(5点満点)

テンシュテットでこの曲の盤が聴けるとは思ってなくて、この盤を見つけたときはそれだけで結構うれしいところがあり、情感豊かに力強く少しドラマティックに聴かせてくれるのではないか、とほのかに期待して聴いてみて、期待通りでありある意味期待以上によかった感がある。
第1楽章の十分な重みとエネルギーを帯びたような覇気、第2楽章の重く大きな響き、ときにちょっと退屈感を覚えることのある終楽章もダイナミックな寄せては返すような起伏は雄大すら感じるようでありカデンツァあるいはフィナーレに向けての高揚もドラマティックで、ピアノもあまり名を聞かない人のように思ったが、ショパンコンクールの優勝者とのことで、まだ結構若く、一音一音の深みとか表現力の深さとか、そういうのは所謂大家たちに及んでいないところはあるのだろうけど、実直でひたむきさを感じるような情とテンシュテットの熱と覇気に負けない力強さを伴ったピアノで、相性ピッタリの印象で、それでいて両者雑だったり大味だったりという印象は少しも与えず、情熱に満ちたような、すごく正統のような、テンシュテットらしい、何ともココロに響く剛毅雄大な1番となっている。
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マーラー 交響曲第5番 インバル/フランクフルト放送響

2022-10-23 14:34:31 | マーラー 交響曲(第2番「復活」 第5番)
マーラー 
交響曲第5番

指揮…インバル 
演奏…フランクフルト放送響
好み度…4.5(5点満点)

熱いとか情が濃いといったタイプではないが、録音のよさもあわせて音響的に美しく大きなシンフォニックな世界が楽しめる、といった趣の盤。
インバルの名を高めた全集の中でも特に評価の高い1枚のようですね。
その響きはいろんなしがらみを洗い流すかのような新鮮さ、あるいは透明感とかセンスとか、そんなものを感じさせる。
深刻ぶることないじゃないか、純粋に音楽としてこんなに美しいのに、そんな思いが漂うようである。
フィナーレも雄大で聴き終わった後に爽快感の残るような、そんな盤である。
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