好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブルックナー 交響曲第8番 シャイー/ロイヤルコンセルトヘボウ管

2023-01-21 17:54:48 | ブルックナー 交響曲(第3番/第5番/第8番)
ブルックナー 
交響曲第8番

指揮…シャイー 
演奏…ロイヤルコンセルトヘボウ管
好み度…5(5点満点)

華と奥行きのある大きさと高い完成度といろんな意味でのバランスのよさと…、いろんなものを高い次元でしっかり備えたブルックナーのように思う。
シャイーはここでも彩りのある粋を感じさせるしコンセルトヘボウの響きは艶と輝きを感じさせ、録音もよい。
スケルツォも堂々としたものだしアダージョの明るい艶に満ちた美しさもこのコンビならではだろう。
圧倒感といったようなものこそ感じないが、颯爽と、艶と華と奥行きをもった、むしろその華が軽さに聴こえるようなら、好みによってはそれが難といえるかもしれないような、そんなブル8のように思う。

ブラームス ピアノ協奏曲第2番 アラウ/マルケヴィチ/フランス国立管

2023-01-21 17:48:06 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第2番

ピアノ…アラウ 
指揮…マルケヴィチ
演奏…フランス国立管 
好み度…4.5(5点満点)

一種特異な雰囲気を感じさせる。重い。
この重さはアラウのピアノによるところが大きいだろう。
オケもフランス国立管から連想させる明るさというよりはやはり重い。
しかし両者相まってのその重みは結構気持ちいい。
1976年のローザンヌ国際音楽祭でのライブ録音のようだが、録音はちょっと不安定な箇所もないわけではないが音質等、聴くに支障はない。
アラウの録音としてはジュリーニとの盤が1960~1962年くらい、ハイティンクとの盤は1969年の録音のようだから、その後。
マルケヴィチのこの曲はコンセルトヘボウとの録音があるようがだあまり録音状態はよくないようで、私はマルケヴィチは結構好きなのでこれは結構貴重な盤のように思う。
ピアノもオケも華やいだ雰囲気からは縁遠いところにあり、ピアノもミスタッチとかちょこちょこありそうだし、洗練された完成度とかを求めるならこの盤はないと思うが、何かピアノもオケも重さの中に迫力を感じるというか、この重さは結構この盤ならではであり魅力のように思う。

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 キーシン/デイヴィス/ロンドン響

2023-01-21 17:45:13 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン 
ピアノ協奏曲第4番

ピアノ…キーシン 
指揮…デイヴィス 
演奏…ロンドン響
好み度…4.5(5点満点)

ピアノは叙情的でたっぷりの情を濁りなく込めて、静かに美しく、デイヴィスの優しく繊細な美しい響きは皇帝ではちょっと力不足の感も受けたがこの曲には合っているように思われ、全体の趣として情の込もった夜想曲といった感を受けるくらいに叙情的で静かな美しさを漂わせているように思う。終楽章は力と華を少しくわえて華やかな雰囲気で〆ている。