ブルックナー
交響曲第5番
指揮…ホーレンシュタイン
演奏…BBC響
好み度…4.5(5点満点)
ホーレンシュタインもBBC響もいつも安定して名演を披露するといったタイプではないように思う、ただ、ときに飛びぬけたような演奏をすることも確かだと思う。
この演奏はそんな演奏の1つなのだろうと思う。
もともと指揮者もオケも、ときに思い切った力感を感じさせるタイプと思っているし、ライブの熱と臨場感もよいほうに作用して、お行儀のよい演奏にはない血の通った奥行きと力強さを感じさせる演奏のように思う。
世評もホーレンシュタインが晩年に遺した名盤の1つとの位置づけのようである。特に終楽章でこれだけ熱を感じさせる盤もちょっとないのではないだろうか。
フィナーレも大きく、美しさとか技量とかを聴く盤ではないと思うが、この曲の熱と力を聴くにはよい盤と思う。