ブラームス
交響曲第1番
指揮…サヴァリッシュ
演奏…ウィーン響
好み度…5(5点満点)
サヴァリッシュらしい、重量感を誇示したり感情や熱がむき出しになることはないが堅固な響きで頑固なまでにしっかりよくまとまった演奏。
かといって無機的とか無表情かといえばそうではなく、しっかりした厚みの中にどこか実直な温かさのようなものを感じさせるのもサヴァリッシュらしく、また、どこか骨っぽい力感が結構感じられるのはサヴァリッシュの盤にしてはちょっと拾い物をしたような感もあり、上質の響きと思う。
ウィーン響の、よい意味で洗練されきっていないちょっと古風な響きもあっているのかもしれない。
第1楽章は至って実直正統、特にパフォーマンスはないが、強めの低弦がほどよい重みと深みを与えてしっかりした厚みと活力を感じる響きで、第2楽章のどっしりとした古風な弦はなかなか印象的。終楽章はホルンやフルートの独奏も情味ある雰囲気を漂わせて、その後はサヴァリッシュには珍しいくらいの熱と力強さを感じ、そんな中で例の主題はおおらかに叙情性を漂わせ、随所で強めの低弦も印象的に、フィナーレも追い込みから力強く、なかなか聴き応えのある楽章になっている。
中庸ど真ん中を心と力を込めて演じ切ったような、古武士のような趣も感じさせる、これは名盤の域でしょう。ロンドンフィルとの後年の全集もあるが、完成度あるいは上質な質感のロンドンフィル盤、エネルギーというか情の込められた野性味のウィーン響盤、といったところか。同じ指揮者ながらだいぶ趣は異なるが、どちらもよい味わいを持った盤と思う。
交響曲第1番
指揮…サヴァリッシュ
演奏…ウィーン響
好み度…5(5点満点)
サヴァリッシュらしい、重量感を誇示したり感情や熱がむき出しになることはないが堅固な響きで頑固なまでにしっかりよくまとまった演奏。
かといって無機的とか無表情かといえばそうではなく、しっかりした厚みの中にどこか実直な温かさのようなものを感じさせるのもサヴァリッシュらしく、また、どこか骨っぽい力感が結構感じられるのはサヴァリッシュの盤にしてはちょっと拾い物をしたような感もあり、上質の響きと思う。
ウィーン響の、よい意味で洗練されきっていないちょっと古風な響きもあっているのかもしれない。
第1楽章は至って実直正統、特にパフォーマンスはないが、強めの低弦がほどよい重みと深みを与えてしっかりした厚みと活力を感じる響きで、第2楽章のどっしりとした古風な弦はなかなか印象的。終楽章はホルンやフルートの独奏も情味ある雰囲気を漂わせて、その後はサヴァリッシュには珍しいくらいの熱と力強さを感じ、そんな中で例の主題はおおらかに叙情性を漂わせ、随所で強めの低弦も印象的に、フィナーレも追い込みから力強く、なかなか聴き応えのある楽章になっている。
中庸ど真ん中を心と力を込めて演じ切ったような、古武士のような趣も感じさせる、これは名盤の域でしょう。ロンドンフィルとの後年の全集もあるが、完成度あるいは上質な質感のロンドンフィル盤、エネルギーというか情の込められた野性味のウィーン響盤、といったところか。同じ指揮者ながらだいぶ趣は異なるが、どちらもよい味わいを持った盤と思う。
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