得さんのページ

喜多方発・・・蔵の街の地域情報を主に発信します。観光・歴史・文化・催しその他等。

喜多方発・エッ!!このお雛様が享保雛?。

2010-02-27 17:35:24 | Weblog
蔵のまち、喜多方から、

ひなの蔵めぐり、本日は文化財的お雛様です。そして限りなく享保雛に近いお雛様です。
本日と明日28日(日)二日間だけ公開の小田付き蔵通り、旧道の渡部家(旧油屋)です。

午前中に拝見してきましたが、本日のこの日を待ちわびた街の方々が大勢お出でになって賑わっていました。昨日も記した通り、江戸時代から現代のお雛様まで揃っています。

そのお雛様の中で私のお気に入りの雛様が本日の画像のお雛様です。今回街なかに展示してある人形のなかでも最も年代物の一つだと思います。はたして元はどんなお姿だったのでしょうか?かなり経年劣化でご覧のお姿になってしまいましたが、頭髪はありません。無くなってしまったのか?冠もありません。毎年拝見していますが、この頃拝見するたびに享保雛にとても似ていると思うようになりました。
享保雛は元は京都で生まれ各地に伝播したそうですが、江戸時代の中期から作られたお雛様です。お雛様と年号は直接関係無いのかもしれませんが、
享保時代は1716~1735年徳川8代将軍 吉宗の頃です。

人形の全体的な三角型の造り衣装。卵型のふっくらした優しいまなざし、小さな目そして衣装の袴に入っているふっくらと丸い綿、袖口が閉じたり曲がったりしないで、正面に向って開いている。等皆さんの家のお雛様とはかなり違うと思います。
これで冠と桧扇があれば多少の年代の確認が出来るでしょうが全くありません。色彩も劣化してますが派手な色合いではありません、
さあ皆さんはどうお考えでしょうか?・・明日も公開していますから、是非お越しください。

そして、今このブログを見ている人だけに特別公開の20間蔵とお雛様です。
渡部家の近くに、小田付き蔵通り裏に市内でも最も巨大な蔵のひとつ元の醸造蔵ですがその蔵の中にやはり年代物の壇飾りの立派なお雛様です。蔵主のN様の特別の計らいで公開していただきました。皆様に蔵もお雛様も観ていただきたいと言う事で、
本日と明日の特別公開ですので、ご覧になってください。旧油屋さんへお出でになったら、声を掛けてください。20間蔵へ案内します。