中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
ご訪問頂き有難うございます。ご縁に感謝を!

Vol. 166 四月・・卯月又は卯花月

2012年04月12日 20時23分41秒 | お稽古
十五夜お月様ひとりぼっち 桜吹雪の花影を 花嫁すがたのお姉様 お馬に揺られてゆきました

今日はお稽古、車でビューイン!空は気持ちよく晴れてるし、風は無いし、花々は咲き誇ってるし。言うことなし。霧の摩周湖・シクラメンの香り・・そんなラブソングを聴きながら、25分でお稽古場に到着。生徒さんが「紫木蓮」の一枝をお持ち下さいました。ちょっと載せてみます。


   
   馥郁とした香り・・・さくらも美しいのですが「絵」にするには難しい。
   この「木蓮」は、なんと言ってもゴージャスで「絵」の題材としては申し分ありません。
   いずれ描いてみたいと思います・・・

         さて、季節のハガキ絵を二枚・・・私は子供と露草とお地蔵様がとても好きなのです。

               

       折々の心模様をこうして「絵」として表現出来る・・・ありがたく幸せです。
   
       やがて、ツバメの一番子が誕生する頃。
       

       顔中が「口」のひな・・・・この子達もいずれは描いてみたいと、温めているのです。
   
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Vol. 165 蝶の思い出

2012年04月11日 22時30分48秒 | 日記
   てふてふが一匹ダッタン海峡を渡っていった・・・・安斎冬衛

   

   大陸から樺太へと渡っていった「蝶」たった一匹で・・・この蝶は「アゲハチョウ」かもしれませんが・・・
   生き物の逞しさと、雄大な景色の連想される俳句ですね・・・ダッタン海峡(ダッタンの漢字が見つかりません)

   子供の頃「蝶」を育てたことがありました。
   街を流れる一級河川・・・河口付近に出来た三角州・・・(むこう州か)と呼ばれていましたが、
   そこは、お寺の境内と橋でつながっていて・・・平坦な砂地の州は、子供の頃のかっこうの遊び場でした。

   州の北東の端っこに、汚なくて臭~~い「豚小屋」と美しい「キャベツ畑」がありまして。
   この畑に黙って入って「紋白蝶の卵」を盗んでくるのです・・・^-^ へへへ!
   持って帰った「たまご」は、虫かごに入れ、毎日えさになる「キャベツ」を取り替えます。
     
                               やがて・・・写真のような青虫に。

     そしてさなぎに

   
   ようやく蝶に  

   青虫が、白い糸を首に掛け「く」の字に止まると、やがてさなぎに、そして次第に透き通って
   蝶の形が透けて見えるようになるのです・・・・そうなると毎日毎日・・・今日か明日か・・・と胸がときめき!

   ある日、学校から帰ると部屋中に白い、妖精のような「蝶」が舞っているではありませんか!
   しばらくは言葉もなく「・・・・」やがてハッと我に返っり・・・砂糖水を与え、窓から放ちます。
   お花畑は近いよ・・・ゆっくり飛んでね・・・人に捕まっちゃダメだよ。

   訳あって寂しく過ごした子どものこ頃の「温かい」「やさしい」思い出のひとつでした。
   「ひたむきに生きている」そんな生き物を育てることが一つの「安らぎ」になっていたのでしょう。
    
   蝶を見かけると、その頃の「真剣な心根」を懐かしくおもいだすのです。

   

  
   
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Vol. 164 故郷通信員

2012年04月10日 18時03分10秒 | 故郷愛史
   石走る垂水の上の早蕨の萌え出ずる春になりにけるかも・・・志貴皇子   


   自称「故郷通信員」さま、から写メが届きました。
   中学・高校の同級生。
   男性ですが・・・なかなか風流人!

   岡山「王子ヶ岳」のワラビ・・・瀬戸大橋近く・・・遠いところまで・・・!
   春の野に出て摘み草・・・なんて、風流じゃありませんか!

   

   ペットボトルと比べるとワラビの長さがわかるでしょ・・・と説明が・・・(^-^)
   確かに長い・・・相当の草むらでないとここまでは伸びませんね。
   秘密の「ワラビ基地」と思われます。
   自分地の竹藪の「筍」と炊いて佃煮にするのだそうです・・・それは誰が!?

   都会では、すべてを買わなければならない・・・経済・・・ですよねえ!
   いいなあ!
   筍大好きですよ~~~~~!と、大声で・・・とどくかなあ!?

   今日の作品
   

    
   少し前に咲き終わってしまいました「海棠」沢山の蕊が美しい花です。
   明日は雨嵐らしい・・・・桜・・・頑張れ!
   
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Vol. 163 sakura 桜 様々に

2012年04月08日 20時03分54秒 | 日記
   ようやくに「さ」・・・山から「田」の神が下りてこられて・・・
   「くら」・・・この木で一休み・・・・
   「さ」田の神のこと・・・「くら」神が休まれる場所

   さ+くら=さくら   こじつけかなあ!でも、そう思った方が楽しい。

   

   今日は夫がいない!
   青春18切符で、広島へ・・・・てっちゃんの夫は「電車・汽車」の写真ではなく 「世界の車窓から」ふうの旅好き。
   私は、一日ノンビリ、街の散策・・・春の日差しを楽しみました・・・
   散歩中の女性から「写真展にでも応募しはるん?」って声かけられたりして・・・

   

   

   1キロ四方に広がる「街」は建設当時、優秀開発につき「大阪府知事賞」を頂きました。
   建物間のゆとり、木々の豊かさ・・・高層階の少なさ(5階建てが多い)
   植樹された木々の手入れも、お掃除も行き届いていて、造られた街ではあっても満足して暮らしています。

   見つけた「紅色の椿」  椿の木は種々あります

   草むらに咲く??の花 

   この花の咲く草むらは、初夏からは「ドクダミ」の群生地になります。
   あたり一帯は、松茸が沢山採れる、豊かな赤松の山であったとか・・・
   花が咲いて辺り豊かな春を迎えても、そのことを思うとちょっとしんみりしてしまいました。。。。とさ。。。。  
   
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Vol. 162 絵文のお稽古・露草

2012年04月07日 20時19分24秒 | 絵文
   咲きました。
   時期をあまり違えず、咲く花。
   どうしてわかるんかなあ・・・咲かなあかんって・・・!?と、今朝夫が・・・
   
   

   寒さはつらいでしょうに・・・花開きました。玄関を出て直ぐ右の植え込みです・・・がんばったねえ!
   
   励まされて「露草」のランチョンマットに取り組みました。
   正座は身体にとって「百害あって一利無し」とか・・・でも。座らないと描けないんですねぇ。   
   ・・・こまった、こまった、こまどり姉妹!

      
   右側は「気孔」 露草の葉を顕微鏡でみたようす。中学時代・・・理科の実験で・・・見ませんでしたか?
   
    ←ちょっと寂しいかなあ!

   露草は別名「青草」ともいい、この絞り汁で友禅の下絵を描くのだそうです。洗い流すと、綺麗に消える・・・
   万葉の時代から咲き継いできた花。道野辺に咲いていた花・・・この辺りではすっかり姿を消した花。
   青い露をこぼしたようなこの花・・・が、なぜか私はとても好きなんです。

   おまけの「可愛い」 「猫」 見て下さいね
               可愛い!可愛い!かわい~~い!

   
   
   

   
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Vol. 161 絵文のお稽古

2012年04月06日 20時17分51秒 | お稽古
    
   今日も寒い・・・・「桜 咲かないねえ」 が合い言葉のこの頃!
   満開になれば、町並みはピンクに染まって、一年でもっとも美しい街になるのに!

   この寒さで「桜の花」は凍り付き・・・花は、確かに長持ちするのですが
   ・・・・パッと咲いて、パッと散る・・・その、潔さが「日本人好み」
   ホントに「日本人は」桜が好きですよねえ!

   今日は絵文のお稽古。もう20年近くなる「クラス」 
   男性がお一人・・・気兼ねなく溶け込んでくださって、不思議なんですがクラスに「賑わい」が生まれるのですね・・・
   おかげ様で、今日も楽しくお稽古出来ました・・・3時間があっと言う間に・・・有難うございました。

   さて、今日は、久々にお手本をアップ・・・少し古い物もありますが・・・見てやって下さいね!
   
   心ひとつで 楽しくなれる 花と団子で 卯花月(うのはなづき)
   

   日めくりを 一枚ちぎった 今朝の幸(さち) 竹のように 伸び伸びと
   

   水の 季(とき)をしらせる 鳥の おとずれを
   

   楽しい時は、早く過ぎる・・・と、するなら・・・
   一日が、一週間が、一ヶ月が、一年が・・・あっという間に過ぎる・・・これは幸せの「証」 かもしれませんね!



   
   
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Vol. 160 繋がり合う命

2012年04月05日 18時31分40秒 | 日記
   

   日本桜草。
   この花は、現在「絶滅の」危機に瀕しています。

   なぜか?
   この花の 「花粉」 をはこぶ
   トラマルハナバチ・・・がすっかり姿を消してしまったからです。
    ←トラマルハナバチ 

   桜草は春に先駆けて、花を咲かせます・・・野に咲くどの花よりも早く。
   それは、冬眠から目覚めた「蜂」にいち早く見つけて欲しいからなんですね。
   しかし、蜂ならどんな蜂でも良いわけではなく「トラマルハナバチ」に限られるのです。

   桜草は花の奥深くに密を蓄えているのですが、この蜂はなが~~いくちばし(?)を持っていて
   奥の方にまで潜って密を吸えるのです。
   そうすると・・・そう!蜂は体中に花粉を付けて、次の花へと移動・・・
   そして、次々と受粉が完了・・・新しい種を宿すと言う訳です。

   桜草は、そこで完了!
   しかし蜂は、桜草がおわっても、密を蓄えるために、次々と別の花を求めなければなりません。
   そして自分達の「巣」にするため、「ネズミ」が捨てた空き家も必要なのです。

   現在、野はゴルフ場や宅地に変わり、咲き継ぐ花も、ネズミたちも消えてしまいました。
   従って「トラマルハナバチ」も消え、桜草は子孫を残す手段を失いました。
   野に咲く 日本桜草 は、絶滅寸前に!追い込まれているのです。
   
   繋がり合う命の営み・・・この営みは何百万年という気の遠くなるような時を経て築き上げられたもの。
   栄枯盛衰は世の常・・・とは言え、人としてのあり方を振り返って見たくなるお話ではないでしょうか!

       可憐なる  桜草よ永遠なれ

         このお話は光村図書出版・・・5年生の教科書を参照させて頂きました。


   

   
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Vol. 159 絵文のお稽古

2012年04月03日 23時58分57秒 | お稽古

   今日は、 時ならぬ「嵐」の一日・・・暴雨風雨!!
   風速40メートルを記録・・・した地域も
   東京駅の辺りには「漏斗」になった「傘」が沢山放置されていたとか・・・皆さんお怪我無かったでしょうか?

   今日の私は「交野市」にあるお稽古場に・・お稽古はどの教室も月に一度。
   三月には「四月は桜よねえぇ~」と別れたのに
   よりにもよって・・・・雨、嵐・・・・

   それでも、皆、元気よく楽しくお稽古・・・教室からは生駒連山の端「交野山・こうのさん」が煙るように見えます。
   
   交野市は大阪府北河内に位置し、近年まで高さ制限があって「四階建て」以上の
   建物がなく、またパチンコ店も無かったとのこと。
   田園と住宅街がマッチした、落ち着いた市街地が広がっています。

   またや見む交野のみ野の桜狩り花の雪散る春のあけぼの・・・藤原俊成
   交野は平安時代「交野が原」と呼ばれ、皇室の「遊猟地」であり桜の名所でもあったのです。
   
   咲いて欲しかった桜  これはお借りした写真。



   お稽古の後は、昼食会
      
   ごはんや  はなはな
   写真は携帯で撮ったので。。。イマイチ・・・残念。
   このほかに、サラダ、鯛茶漬け、お口直しのシャーベット、コーヒー・・・で1800円
   一品ごとに工夫があって「初めていただくねえ!」の創作料理。

   交野市倉治6丁目38-9  072-807ー4819
   ご自宅の一階をお店に 「お若いご夫婦の営む」 小さなくつろぎの空間。

   皆で談笑しながら・・・一時の安らぎ・・・皆さん穏やかで、控えめで、生徒さんというより
   良き友と言った方がいいかなぁ・・・・ごちそうさまでした。本当に有難うございました・・・

   帰りは寝屋川大橋・・・強風で車がひっくりかえらないかと・・・冷や冷や!
   
   
   
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Vol. 158 春は何処から!?

2012年04月01日 19時13分01秒 | 日記

   春の野に すみれ 摘みにと 来しわれそ 野を懐かしみ 一夜寝にけり・・・山部赤人

   万葉集に収められている和歌
   万葉の頃ですから、原文は、音で表された漢字の「万葉仮名」で書かれているのですね。
   そんな訳で、読み方に 「濁点」 がありません。われそ・・・我ぞ・・・ですね。

   意味は、春野のに菫を摘みに来たのだが、あまりの懐かしさに、一晩寝てしまいました。
   遠く万葉の時代にもは、そんな風に待たれるものだったのですね。
   
   ところで、今年は春の到来が遅いですよねえ。
   九州と静岡は開花宣言・・・この辺りはまだ堅い堅い蕾のまま!咲くのかしら?と案ずるほどに!
   そんな中、故郷の友から「土筆の佃煮」が届きました。
   

   この写真の何倍もの量・・・・故郷の街を流れる吉井川の土手は、今も土筆の宝庫・・・足元の不安定な
   土手の斜面で、何時間もかけて「土筆摘み」
   その後の袴の処理もまた大変・・・有難う・・・「とっちゃん」…一生懸命な姿が目に浮かぶよ!

   ありがたく、美味しく「春の味覚」を頂きました!
   私の自慢は友が美しい・・・心美人、生き方美人でいようね!

   

   春よ来い  早くこい
     歩きはじめた  みいちゃんが
       紅い鼻緒の  じょじょはいて
         おんもに出たいと  待っている
   
   春よ来い  早く来い
     お家の前の  桃の木の
       蕾もみんな  ふくらんで
         はよ咲きたいと  待っている

   とっちゃんと子供の頃、一緒に歌った・・・かもしれない(?)
   愛らしく、懐かしい 「童謡」です。

   
   
   

   
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