Beach Samba/Astrud Gilberto
(Verve V6-8708)
(Verve V6-8708)
しばらくボッサをアップしていなかったので、本日は清涼感溢れるアストラッド・ジルベルトのアルバムを行ってみましょう!。このアルバムのジャケが好きなのですがアメリカ進出を果たし洗練されて来た様子がこのジャケ写には見られるのではと感じています。ジャケはgate foldで表がアストラッドのアップ、裏はビーチを歩くアストラッドを捉えたもので彼女のアルバムの中でも1.2を争うカバーであろうともいます。本日はアメリカを代表するドン・セベスキーとブラジルを代表するエウミール・デオダートのアレンジで聴かせるこのアストラッドの第5作"Beach Samba"をアップしますね。下が裏カバーです。
演奏曲は有名ボッサ曲はないですがなかなか興味深い選曲ですね。ヒューバート・ローズのフルートで始まるA-1の"Stay"から彼女の清涼感溢れるボーカルに魅了される筈です。続く"Misty Roses"は雨の日のムードで書いたTim Hardinの美しいメロディが印象的ですね。ストリングスを交えた伴奏もアストラッドのアンニュイな雰囲気を引立てていますね。A-5の"Oba Oba"はデオダートのアレンジで急にbossa食が強くなりますね。でもやっぱり、このリムショットの利いたボッサビートが彼女には合いますね。B面の"I Had the Craziest Dream"もラテンビートにのったジャジーのボーカルがキュートでいいですね。B-2のタイトル曲"Beach Samba"はアストラッドのスキャットが初々しいですね。ここで聴ける口笛の主はToots Thielmansらしくこれがまたいい味を出しています。そして、自分が一番好きなのがB-3の"My Foolish Heart"です。ひたすらに優しく、アンニュイなボーカルこそアストラッドの真骨調ですね。B-5の“You Didn't Have To Be So Nice"の6才の息子さんMarcelloとのDuoも微笑ましいですね。
所有盤は、VERVEのT字ラベルのステレオ盤です。夏を感じるbossaの一枚です。ゲッツとの共演以外でも「アストラッドの魅力ここにあり!」って感じでしょうか。