Illumination!/Elvin Jones-Jimmy Garrison Sextet
(Impulse A-49)
(Impulse A-49)
メディアムスウィングの曲での強烈なマッコイのコンピング、ギャリソンのウォーキング、エルヴィンの怒濤のシンバルワークはコルトレーンカルテットで何度もシャワーのように降り注ぎ自分の脳裏にこびりついています。このトリオに、フロントにコルトレーン一人というのが定番ですが、当時の管楽器奏者が多くの影響を受けていることを考えると、フロントラインが複数奏者になっても全く違和感のないコルトレーンサウンドが聴かれます。本日はエルビン、ギャリソンの双頭コンボにピアニストにマッコイ、フロントにPrince Lasha(cl, fl), Sonny Simmons(as, english horn), Charlie Davis(bs)の3管を加えたセクステット盤をアップいたします。
A-1の"Nuttin' Out Jones"は得意のメディアムテンポ。ソニーのイングリッシュホーンが活躍します。中盤エルビンのドラムのみを相手にソロをとるソニーがいいですね。A-2の"Oriental Flower"ではマッコイのピアノは彼らしいリリカルな味が充分に発揮されています。A-3の"Half And Half"でもトリオの大波のようなスウィング観が最高です。これに乗ったデイビスのバリトン、まさにコルトレーンマナーにふさわしいですね。B-2の"Gettin' On Way"のソニーのアルトもやはりコルトレーン的です。最後の"Just Us Blues"でfeatureされるギャリソンのウォーキングベースもさすがとしか言いようがありません。
所有盤はインパルスのモノラルオリジナル、コーティングが利いたgatefold coverです。プレビューコピーなので白黒ラベルですが、サウンドは分厚く、このトリオの特徴あるサウンドを味わうには格好です。