The Last Concert/The Modern Jazz Quartet
(Atlantic P4633-4A jp.reissue)
(Atlantic P4633-4A jp.reissue)
果たしてMJQの最高傑作ってなんだろう。ジャズを聴き始めて、FONTESSAを最初に購入しましたが、ガイドブックに書いてある「室内楽的ジャズってこんなやつか・・・???」って今ひとつピンとこなかった自分がいました。おそらく二十歳の頃だったと記憶しています。丁度その頃、地元のレコード屋さんはよく大きなジャズメンのポスター(決まってB&Wだった)を「おまけ」に付けてくれていて、何枚か買ってポイントがたまるとそれをパネルにしてくれていたことを思い出す。そのときに作ってもらったのが本日アップのMJQのラストコンサートの裏ジャケに使われたフォト(下図)でした。(表は楽器だけを捉えたカバーですよね。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/44/074466366e8f0dfd47d871fcbad3ae2f.jpg)
このラストコンサートは自分のMJQの中ではFONTESSAに続いて購入したものですが、これをを聴いてMJQに開眼したと言っても過言ではありません。集大成的ではありますが、やはりこのアルバムが一番好きですね。豪華絢爛とも言えるミルトのスィンギーなバイブラフォン、音を選んで訥々と旋律を作って行くジョン・ルイス、芯のある太いパーシー・ヒースのベースに驚いたものです。本アルバムはご存知のように彼らのヒット曲、スタンダードを満遍なくちりばめた構成の2枚組です。何と言っても、A面の"Softly, As In A Morning Sunrise", "The Cylinder", "Summertime", "Travelin'"のくだりが最高に好きで、いつもこの面ばかりを聴いていたのを思い出します。何度聴いてもいいですね。他の面にも彼らのヒット曲として有名な"Golden Striker", "One Never Knows", "Bags Groove", "チュニジア”、”ラウンドミッドナイト”、”ジャンゴ”等、一枚でMJQを知るには格好の素材でありジャズの聴きはじめの方もすんなり入れると思いますよ。全てに彼らのオリジナルのすばらしい演奏が別にあるのですが、ラストコンサートにかける彼ら4人の意気込みが伝わる熱いライブだと思います。
所有盤はワーナーが出した廉価盤で2枚組で3000円というお徳用サイズ&価格だったおもいます。やっぱりMJQ入門の一枚と言えると思います。フォンテッサではないと思います!