67camper's Blog

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絶妙のノーボ&コレットのコラボ

2008-09-21 23:17:55 | jazz & vocal
Ad Lib/Red Norvo
(Liberty LRP3035)


 おそらくはバイブと言うとミルト・ジャクソン、ライオネル・ハンプトンが2大巨匠であり、あとの追随するヴァイブラフォーニストも彼ら2人の影響下に名を挙げて行ったと言っても過言ではないでしょう。本日アップのレッド・ノーボは1908年生まれと言いますので彼らに並ぶベテランプレイヤーです。古くは伝説の歌手”ミルドレッド・ベイリー”の伴奏やミンガスやタルを加えたアルバムでも知られています。彼の音色は、前2者と異なり木琴を思わせる柔らかい音色で、いつも聞き慣れた余韻のある金属音とは少し異なるように思います。本日は、ノーボのリバティに録音されたアルバムをアップいたします。

 タイトルはズバリ"Ad Lib"です。メンバーにはこのソフトな音色とブレンド抜群のBuddy Collette(fl, ss, bcl)をフロントに据え、リズムはDick Shreve(p), Curtis Counce, Joe Comfort(b), Bill Douglass(ds)という五重奏団です。A-1のVernon Dukeの"What Is There To Say"からミディアムバウンスの心地良い演奏が聴かれます。他にもB-1の"I Cover The Waterfront"やB-3の“Mad About The Boy"等のスタンダードに於けるノーボとコレットの管楽器の相性の良さが目立ちますね。また、全編にわたって好演のDick Shreveのピアノが乾いた音色で気持ちがいいですね。A-3の"96th Street School"のカウンスのウォーキングラインもたまらないですね。地味なバイブラフォーニストですが、もう少し評価されてもいいのでは等と考えるのは自分だけでしょうか?

 所有盤はリバティのターコイズ、モノラルオリジナル盤です。ノーボの盤にしては比較的洗練された好印象のカバーではないでしょうか?!