Really Groovin'/Willis Jackson
(Prestige 7196)
(Prestige 7196)
ジャック・マクダフなどオルガン入りのコテコテ系のプレイが得意のウィリス・ジャクソンは非常にたくさんのアルバムをPrestigeに録音していますがピアノトリオをバックにしたワンホーンものもなかなかにいい味を出していますね。ジャクソンはfavorite playerとしてIllionois Jacquet, Gene Ammons, Don Byas等を上げていますが、コテコテとは言われながらも彼ら先達のスタイルを継承したテナーをワンホーンでプレステッジに録音しています。本日はこんなプレステッジ盤をアップいたします。
バッキングは2つのピアノトリオで、Jimmy Neeley(p), Wendell Marshall(b), Gus Johnson(ds)のセットと、Richard Wyands(p), Peck Morrison(b), Mickey Roker(ds)のセットです。乾いた感じの印象的なベースのピチカートで始まるA-1"Careless Love"からgroovyなサックスを聴かせるジャクソンが素晴らしいですね。そしてA-3のゴルソンの"I Remember Clifford"もジャクソンのファットなテナーが格好良くアルバムのハイライトとなっていますね。Aラスの"A Twist Of Blues"は得意のアーシーなBluesですね。B-2の"Again"のサブトーンを交えたプレイはバラード解釈のうまさを捉えたトラックでB面の白眉ですね。B-3の"He Said, She Said, I Said"のNeeleyのピアノソロやB-4の"Girl Of My Dreams"のWyandsのソロは、ともにマイナーなピアニストですが、彼らの個性を充分に発揮したソウルフルなプレイとい言えると思います。
所有盤はBergenfield NJの黄黒ラベルのモノラル盤です。ファットでアーシーなジャクソンのテナーが野太い音でとられてますね。ジャクソンがソウルフルプレステッジの旗頭であったことを証明する好アルバムと言えると思います。