67camper's Blog

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ビレッジゲイトのシルバーの熱狂!

2008-09-06 08:14:17 | jazz & vocal
Doin' The Thing/The Horace Silver Quintet at The Village Gate
(Blue Note 4076)

 ジャズを聴き始めのころ、自分にとっては吉祥寺というのはある意味ジャズ喫茶巡りの出発点でした。パラゴンが置いてあったファンキーと今や”吉祥寺のジャズ喫茶店主”が代名詞ともなったT氏が経営するメグを要したこの街は東京に住んでもいない自分を強烈に引き寄せる魅力ある街でした。サムタイムとか西洋乞食など気の利いたお店もあったしこの街が大好きでしたね。特にファンキーは当時明らかにメグを凌駕したジャズ喫茶であったと思うし、『ファンキー』とうい言葉には独自のイメージが自分の中で広がっていましたね。ファンキージャズというジャンルがありましたが、この文言を最初に冠せられたのはやはりジャズメッセンジャーズであろうと思います。このバンドの創成に重要な役割を果たしたのが、ブレイキーとシルバーであったことは皆さんご存知のとおりです。

 シルバーはプレイキーと袂を分かち、自己のバンドでBNに録音をして行きますが、個人的には1500番台後半のファーマー、モブレイのフロントのバンドよりも、ミッチェル、クックの小粒だがアーシーなフロントがすきですね。本日はビレッジゲイトで炸裂するシルバーバンドのライブ盤をアップします。メンバーは、ミッチェル、クック、シルバー、ジーン・テイラー、ロイ・ブルックスの五重奏団です。何と言ってもA-1の"Filthy McNasty"が有名ですよね。シルバーのMCにつづいて現れるシルバーのカウンターフレーズがはいるテーマを聴くと嫌がおうでも盛り上がります。ミッチェル、クックも好演です。A-2のタイトル曲のロイ・ブルックスのロングソロも聴きものですよ。B面の"Kiss Me Right"も"Filthy McNasty"類似の好ナンバーです。B-2の"Cool Eyes"は"6 Pieces~"でも取り上げられていたラテンナンバーで、この曲で激しい熱狂ライブは締めくくられています。

 所有盤はリバティのモノラル盤です。ロゴとシルバーのポートレイトをあしらったカバーがカッコいい。絶頂期のシルバーを捉えたライブの名盤ですよね。