Cruisin'/The Rhythm Section
(Jazzland JLP7)
(Jazzland JLP7)
皆さん、ジャズランドいうレーベルはお好きですか?プレステッジにおけるニュージャズやムーズビルと同じように、リバーサイドにおけるジャズランドとい うのもちょっと気の効いた好アルバムがいくつも存在しアルバムコレクターの垂涎のレーベルと言っても過言ではありませんよね。発足当時はリバーサイドの再 発レーベルとしての働きをになっていましたが、JLP16メル・ラインからオリジナル録音を連発して行きます。皆さんご存知のとおりでこのメル・ライン以 前の録音はリバーサイドのreissueでありながら、独自のカバーを採用しコレクター泣かせの一面ももっている訳です。オリジナルリバーサイド録音を所 有していると、ついつい購入は避けようと思うのですが、ジャケットの素晴らしさに惹かれてついつい財布の紐を緩めてしまったことなどあるのではないでしょ うか?本日は、そんな一枚の中から大好きなケリーを主役に据えた「Cruisin'」をアップいたします。元々はサイドメンでリバーサイドに録音されてい たものですから、編集を加えた、あるいは視点を変えたアルバムと言ってもいいと思います。
A面はClark Terry名義の"Serenade to A Bus Seat"(Riverside RLP12-237, 左)のB面、B面はErnie Henry名義の"Seven Standards And A Blues"(Riverside RLP12-248右)のB面をカップリングしたものです。それぞれのアルバムはみなさん良くご存知でしょうが本アルバムのA面はClark Terry(tp), Johnny Griffin(ts), Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Philly Jo Jones(ds)の五重奏団で柔らかいトーンのクラークとゴリゴリのグリフィンの対比の妙が味わえる好アルバムですよね。両者で分割してテーマを吹 く"Stardust"がいいですよね。B面はErnie Henry(as), Kelly(p), Wilbur Ware(b), Philly Jo(ds)のカルテットです。エモーショナルな”Lover Man”はなかなか聴かせてくれます。ホーン陣はこのように素晴らしく、リバーサイドではリーダーなのですが、ここでは脇役、全体を通して絶好調期ンケ リーがfeatureされておりケリーファンにはうれしい構成となっています。
ジャズランド盤はオレンジラベル、両面溝のモノラルオリジナルです。何と言ってもこのカバーの魅力に負けてしまいますねぇ・・・。こんなの購入し始めると”散財一直線”の道を辿ること間違いなしですね(笑)。