67camper's Blog

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4000番台のパーランのピアノがいいぞ!

2009-09-15 04:54:40 | jazz & vocal
Us Three/Horace Parlan
(Blue Note 84037, jp reissue)


 ブルーノートの4000番台においてホレス・パーランというピアニストは結構頻繁に録音されているピアニストですが、他のレーベルではほとんど録音がないように思われます。当時在籍していたルー・ドナルドソンのグループでの録音や、ブッカー・アービンのグループの録音もブルーノートにたくさんあり、ここでも登場回数が多くブルーノートでもそこそこ評価されていたピアニストであっただろうと推測されますよね。本日は彼の最高傑作として名高い"Us Three"をアップしてみます。

 メンバーはHorace Parlan(p), George Tucker(b), Al Harewood(ds)のトリオで当時のルードナのリズムセクションそのものであり、息のあったプレイが楽しめますよね。パーランのピアノスタイルに関してはアーシーで独特なドライブ感と評されることが多いと思います。恐らく、小児麻痺に伴う不自由な右手がその得意なピアノ奏法に影響したことは想像に難くないし、特にA-1のタイトル曲"Us Three2での叩き付けるように同じフレーズを繰り返していくスタイルこそ涸れの真骨調とも思えるプレイだと思います。この曲や"Wadin'"や”Walkin'"などのブルース曲でのタッカーのウォーキングもグイグイとパーランを煽り、このユニットが即席でなく、よく練られたトリオで、すぐにルーが入って来てもピシッと決まった演奏になること請け合いです。"Come Rain Or Come Shine"や"The Lady Is A Tramp"等のスタンダードでもユニットの乱れはなくとてもグルービーですよね。これでいてバラードの"I Want to Be Loved"では思いのほかリリカルで最高傑作と言われるにふさわしいアルバムですよね。

 所有盤はキングのブルーノート盤です。これも確か廉価盤(1800円)ででたものですが、SJに発売案内がでて発売日に購入した思い出深いアルバムですよね。