Nice Day With Buddy Collette/Buddy Collette
(Contemporary C3531)
(Contemporary C3531)
最近の仕事、仕事、仕事のスケジュールにはいささか閉口気味です。まあ仕事があって、ジャズ聴いてられる身分は幸せなご身分であることは百も承知なのですが・・・。案外こういう毎日、日常が実際はナイスデイなのかもしれませんね。休みがあっても、予定が中止になったりで休みは却ってフラストレーションは溜まり気味なのですが、ごちゃごちゃ考える時間のない日常をそこそこ健康に生きていけること自体がナイスデイズなのかもしれませんね。
前置きはさておき、ナイスデイに引っ掛けてウエストコーストを代表するマルチリードプレイヤー、バディ・コレットの"Nice Day with Buddy Collette"を本日はアップしてみます。
コレットのようなマルチプレイヤーはどうも主旨がボケてしまって器用貧乏って感じは否めませんが、チコ・ハミルトン・バンドでの活躍や歌伴での起用など結構レコーディングが多いことに気付きます。本日アップのコンテンポラリー盤でもコレットはクラリネット、アルト、テナー、フルートと多芸ぶりを存分に聴かせてくれます。このアルバムは3つのセッションからなりますが、バディ+リズムセクションというカルテット形式でコレットのソロを楽しむには最高のフォーマットでの録音となっています。Collette, Calvin Jackson(p), Leroy Vinnegar(b), Shelly Manne(ds)のセットが最も知名度が高いでしょうが、後の2つのリズムセクションの優秀なピアニストに耳が行く筈です。一人は当時は無名だったドン・フリードマンのピアノが聴ける点ですね。タイトル曲”Nice Day"や“Over the Rainbow"でのプレイは既に彼の非凡な才能が見え隠れしますね。もう一人、Dich Shreveのピアノがキラキラしててなかなかにいいのです。聞き方によってはドンを凌ぐ素晴らしさに聞こえてしまうのは自分だけでしょうか。
所有盤はコンテンポラリーのモノラルオリジナル、両溝ありのイエローラベルです。渋めのアルバムですがリラックスして聴くには良い盤ですね。