67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

パイク/エヴァンスの相性は素晴らしい

2008-08-22 05:06:45 | jazz & vocal
Pike's Peak/Dave Pike
(Epic LA16025 jp.reissue 23AP 85)


 久々にエピック盤を行ってみよう!このレーベルには実に味わい深い好アルバムが多いですよね。カーティス・フラー、フィル・ウッズをはじめいわゆる名盤が目白押しです。本日アップのバイブ奏者のデイブ・パイクの一枚も、バイブ+3リズムのいわゆるワンホーンスタイルの構成で、パイクのドライブ感とリリシズム溢れるバイブ演奏を味わえる内容です。そして、リズムに絶頂期のエバンスが含まれている点でも有名ですね。録音は62年、ラファロを失ったあと約半年後の吹き込みに当たり、エバンスの生涯のなかです最も注目すべき時代の演奏としても知られていますよね。

 メンバーはDave Pike(vib), Bill Evans(p), Herbie Lewis(b), Walter Perkins(ds)という黒人2人、白人2人の構成です。A-1の"Why Not"からぐっと引きつけられます。どこかで聴いた曲想だなと思って解説を見ると、コルトレーンの"Impression"と同じ曲だと記載があり納得してしまった。まさにモード!という演奏です。一見、マイルスのKind Of Blueをも思い出させます。冷徹にも聴こえるエヴァンスが最高です。続くA-2の"In a Sentimental Mood"とB-1の"Besame Mucho"は人気曲ですが、いずれもこの曲の名バージョンと言われるにふさわしい好演ですね。スローテンポのオーラス、”Wild is The Wind"もパイクのリリシズムが横溢する好演です。選曲も心憎く、ジャズファン必携のアルバムにふさわしいですね。

 所有盤はお気に入りの国内盤再発です。国内盤すら結構な値段がついていたような・・・思いがあるのですが・・・。現在はCDで容易に入手できますよね。

Avon Coleman Lantern Decanter

2008-08-21 04:52:00 | キャンプ

 空冷VW好きには、ビンテージコールマンは応えられない魅力があります。特に、タイプ2、ウエストファリアキャンパーなど所有しようものなら、簡単にこの「ビンテージコールマン病」には感染してしまいます。もちろん自分もコールマン好きですが、最近はブログ仲間、VW仲間、ギター仲間の四万十・十和のKAZUさんも感染兆候を示していると言います。

 もちろん、ランタン、2バーナー、クーラー、ジャグをはじめいろんなアイテムを収集して行くとこんなものまで欲しくなる。もちろん自分はコロンなど縁がある方ではないですが、このAvon Coleman Lantern Decanterもぜひ所有してみたいアイテムではなかろうか?ビンテージコールマンを好きになると、Thermosも好きになるのは仕方ないですね。ともにBOXつきの一品で、内容もFullのNOSです。パッケージには"Wild Country Cologne"と書かれていてアメリカの臭いプンプンです。Thermosの方も同じ香りです。香りもいいですが、ながめているだけで楽しくなります。コレクター魂をくすぐる一品です。

予土線と四万十川

2008-08-17 05:27:35 | Volkswagen

 皆さん、予土線というのをご存知でしょうか?四国の中でもローカル線として有名です。四万十川の上~中流域を川に沿って走る単線です。簡易的に四万十町窪川から愛媛県宇和島市を結ぶと考えられていますが実際は窪川~若井間は土佐くろしお鉄道であり、若井~宇和島間がその営業区間76.3KMです。四万十川にそって山沿いを一両の車両ですすんでいくディーゼルカーも四万十川風情には欠くことができないアイテムです。JRグループで初というトロッコ列車も運行しています。

 今回泳いだ長生沈下橋周辺もこんな風情を味わうには最高です。山際にそって国道381号と赤茶けた予土線の路線の柵そして我が67Westyがいい雰囲気です。暑かったですが夏の四万十満喫のキャンプ楽しかったなぁ・・・。

沈下橋からダイブ

2008-08-17 05:05:30 | キャンプ

 ご存知のように、四万十川には上流から下流域まで数々の沈下橋があります。これは大水のときには水没する欄干がない橋で四万十川を代表する景色にはかかせないですね。今回の十和のキャンプに当たり、KAZUさんから「子供達を沈下橋から飛び込ませよう!」という提案があり、水泳大好きの3人組が楽しみにしてやってきました。川沿いの国道381号の歩道とその路肩が駐車場になっています。四万十川の中流域ですがこの山間をゆったりと流れる四万十川、緑の山々、青空のコントラストが最高です。この下の長生(ながおい)沈下橋は旧西土佐村にあり、ここからナイナイの岡村氏がダイブしたことで有名なんだそうです。この日も、河原でキャンプしながら次々とダイブする子供達でいっぱいでした。



 



 さあ、ダイブです。まずは次男のK。やせているので入水時のしぶきが少ないですが面白くてたまらない様子。何度も沈下橋を走る!走る!。長男のTと広島から参加のkubottchiさんのダイブ、このサイズは水しぶきが凄い!1年生のUちゃんも2回もダイブしました。ちょっと怖かったらしく、橋から足を出せずモジモジしていたのは仕方ないですね。画像はダイブしたあと、満足げなUちゃんの表情がいい。水は中流域とはいえきれいです。

 翌日も行きたかったようですが、連れて行く親が暑さでへろへろでした。また次の機会に行きましょう!

十和での初キャンプ

2008-08-17 04:18:09 | キャンプ

 水曜日の埼玉の「こしがやさん」来高に続き、この週末は広島に帰省していたkubottchiさんが高知にやって来た。岡山のKdFイベントでお会いして以来ですが、今回は四万十町十和のワーゲン乗りKAZUさんにお願いし、十和でのキャンプが実現しました。ここのところ毎日の雷雨がある高知地方ですが、晴れ男kubottchiくんのおかげか稲妻は見えてましたが、一滴の雨も降りませんでした。でも暑かった。設営時にはお約束の半熱中症状態となりWESTYで休むというていたらくです。もう家族も慣れたもの、「またか」という感じです。



 今回は、十和のKAZUさんにお世話になり十和牛のバーベキューに加え、四万十川の川エビ(テナガエビ)の塩ゆでと鮎の塩焼きをいただきました。川エビは唐揚げでいただいたことはあったのですが、この塩ゆでも絶品です。真っ赤にゆであがったエビが美しいですね。



 そして鮎。KAZUさんが切って来た青竹を削って作った串に刺して、炭火でゆっくりと焼き上げた鮎は本当にうまかった。鮎の塩焼きをこんなにいくつも戴いたのは初めてでした。KAZUさんは鮎の臭いが苦手だとのことで、あとで洗剤でゴシゴシ手を洗っていたのが面白い。もう子供のときからたべすぎてるんでしょうね。
夜は、遅くまでワーゲン談義に花が咲き、拓郎フリークのKAZUさんのギター付きで盛り上がりました。

 設営場所は、いわゆるキャンプ場ではなく(お盆シーズンでどこのキャンプ場も満杯状態)、十和の重鎮であるKAZUさんが役場に頼んで貸してただいた「こいのぼり公園」です。こんな環境で、四国のワーゲン乗りを集めてキャンプイベントをやってみたいものですね。

ミッキーが東京からやって来た!

2008-08-14 00:37:55 | Volkswagen

 今日は、VW仲間のこしがやさんが高知にやってこられました。よさこい祭り関連のイベントの手伝いとのことで、高知の最も暑い(熱い)この時期に来高です。13日はよさこい祭り終了後、イオン高知でイベントがあったようで、夕方は時間が取れるとのことで「夕食でも」と言う感じで初めてお会いし、わずかですが土佐料理を楽しんでいただきました。

 こしがやさんはVWキャンプモービルクラブのイーストチームの重鎮で、長いVW歴をお持ちのナイスガイです。今回は勝負車という訳でもないですが、雷雨の中、カフェオーレで会いに行きました。13日は高知市納涼花火大会の日でもあり、渋滞が予想され早目に出発したのですが、高速は大雨で40-45マイルしか出せないような悪天候でした。普段雨降りにはあまり乗ることはないのですが、おかげで雨漏りしないことだけは確認できました(笑)。



 お店でVW談義に花が咲き、楽しいひとときを過ごさせていただきました。また、貴重なお土産までいただき恐縮です(上図)。そうなんです、こしがやさんはTokyo Disney Resortにお勤めなんです。さしづめ「ミッキーマウスが東京からやって来た!」って感じです。帰りは国道56号を帰ったのですが、やはり大雨注意報だけあって道路は水が浮き、ブレーキが心配になるぐらいでしたが無事帰宅できました。こしがやさんは明日は高知でサーフィンをするように言われてました。いい波が入ればいいですね。今度はチャンスがあればまた関東でお会い出来ればと思います。

電化ボッサの旗手、ワルター・ワンダレイ

2008-08-12 22:06:06 | jazz & vocal
Batucada/Walter Wanderley
(Verve V6-8706)


 ボサノバというとギターなりピアノなりアコースティックな味がその魅力ですが、ワンダレイが電気オルガンを駆使してサマーサンバで一躍トップシーンに躍り出たことでボッサは更なる進化をしたと言えます。当時のVERVEのproducer、クリードテイラーがワンダレイを紹介し、電化ボッサにもやはり重要な役割を果たしたと言えます。テイラーはこのあとA&Mに移り、ジョビンの名作をさらに発表して行きますね。本日はこのワンダレイのVERVE3部作の集大成とも言えるBatucadaをアップいたします。



 何と言ってもこのエキゾティックで華やかなカバーに目がいきますね。ジャケ買い間違いなしの一枚です。バックカバーは後ろ姿、これもまたいいです。メンバーにはWalter Wanderley(e-org, p), Sebastian Netto(b), Marcos Valle(g), Jose Marina(b), Paulinho DaCosta(ds), Lu Lu Ferreira(perc), Tayla Ferro, Claudia Miranda(vo)とブラジル人ミュージシャンをずらりと揃え、アレンジはワンダレイとMarcos Valleと強くブラジル色を打ち出しています。選曲もロベルト・メネスカルの"Little Boat", ジョビンの”彼女はカリオカ”に加え、まだできたてほやほやのジョビンの“波”が聴かれます。この波のTayla Ferroのボーカルがまた聴きものです。

 所有盤はVERVEのMGMラベルです。パンチホールがありますが、この演奏でこのカバーなら絶対欲しいボッサの一枚だと思います。

バックの好演が光る洗練された黒人ボーカル

2008-08-11 23:41:54 | jazz & vocal
Clea Bradford With Oliver Nelson & Clark Terry
(New Jazz 8320)


 黒人シンガーの中にも、洗練されたスタイルのシンガーというのがいますよね。エセル・エニス等にも共通するところがありますが、本日アップのクレア・ブラッドフォードなどもそんなカテゴリーに入るのかも知れません。黒人独特のシャウトすることがあまりないですが、伸びのある艶やかな声、独特のブルースフィーリングはさすがです。クレアのアルバムはこの他カデットなどにもありますが、バッキングメンバーもスモールコンボというこのアルバムがやはり代表作であろうと思います。

 メンバーはClark Terry(tp), Oliver Nelson(ts)のフロントにPatti Bown(p), George Duvivier(b), Chauncey Westbrook(g), Bill English(ds)という布陣です。A-1の"This Love Of Mine", A-4の"Skylark", A-5の“They Can't Take That Away From Me"、B-2の"Somebody Loves Me", B-3の"Willow Weep For Me", B-5の“I Cried For You"等スタンダードにみせる彼女の聴き応えのあるボーカルが楽しめます。バックのテリーのミュートトランペット、味のあるボーンのピアノなどインストファンにも楽しめるサポートぶりです。

 所有盤はブルートレーべル、シルバートライデントのプレステッジ盤です。こういう渋いシンガーもいいですね。

Tyner/Garrison/Jonesのトリオもやはり凄い!

2008-08-10 09:14:09 | jazz & vocal
Illumination!/Elvin Jones-Jimmy Garrison Sextet
(Impulse A-49)

 メディアムスウィングの曲での強烈なマッコイのコンピング、ギャリソンのウォーキング、エルヴィンの怒濤のシンバルワークはコルトレーンカルテットで何度もシャワーのように降り注ぎ自分の脳裏にこびりついています。このトリオに、フロントにコルトレーン一人というのが定番ですが、当時の管楽器奏者が多くの影響を受けていることを考えると、フロントラインが複数奏者になっても全く違和感のないコルトレーンサウンドが聴かれます。本日はエルビン、ギャリソンの双頭コンボにピアニストにマッコイ、フロントにPrince Lasha(cl, fl), Sonny Simmons(as, english horn), Charlie Davis(bs)の3管を加えたセクステット盤をアップいたします。

 A-1の"Nuttin' Out Jones"は得意のメディアムテンポ。ソニーのイングリッシュホーンが活躍します。中盤エルビンのドラムのみを相手にソロをとるソニーがいいですね。A-2の"Oriental Flower"ではマッコイのピアノは彼らしいリリカルな味が充分に発揮されています。A-3の"Half And Half"でもトリオの大波のようなスウィング観が最高です。これに乗ったデイビスのバリトン、まさにコルトレーンマナーにふさわしいですね。B-2の"Gettin' On Way"のソニーのアルトもやはりコルトレーン的です。最後の"Just Us Blues"でfeatureされるギャリソンのウォーキングベースもさすがとしか言いようがありません。

 所有盤はインパルスのモノラルオリジナル、コーティングが利いたgatefold coverです。プレビューコピーなので白黒ラベルですが、サウンドは分厚く、このトリオの特徴あるサウンドを味わうには格好です。

ポーターのサックスを聴いてくれ!

2008-08-09 21:05:38 | jazz & vocal
Tijuana Mood/Charlie Mingus
(RCA RGP-1168 jp.reissue)


 ミンガスの音楽は反抗、風刺、皮肉、冷笑などをふんだんに盛り込んだジャズであり、以前にも書いたようにミンガスははっきり言って苦手です。しかし、昔から好きな一枚があります。これが本日アップの"TIJUANA MOOD"です。カバーのエキゾティックな画像をはじめ、これはミンガスらしいのでしょうか???TIJUANAというのは“ティファナ”と発音すると思います。メキシコの太平洋岸、最北部に位置する街です。カリフォルニア在住時に何度訪れたことがありますが、国境を越える陸橋に上がってサンジエゴ、ティファナの両方の町並みを高いところからみると貧富の差が歴然としているのがわかります。ここを訪れる方は結構多いので、経験されている方も多いですよね。

 さてこのミンガス、どうしていいか?これはカーティ・ポーター(as)とジミー・ネッパー(tb)、クラレンス・ショー(tp)のしまったプレイが素晴らしいからです。中でもポーターのプレイが圧倒的です。ジャズファンならモブレイの1568でお聞きになって、皆さん一目置かれている筈です。このアルバムでもA面冒頭のの"Dizzy Mood"から彼の魅力満載のブローするサックスが炸裂します。A-2の"Ysabel's Table Dance"はYsabel Morelのカスタネットを含んだエキゾティックな曲想の中アンサンブルに交錯する3者のソロが見事です。B面の"Tijuana Gift Shop"のネッパー、B-2"Los Mariachis"のショーのプレイも見逃せませんね。他のメンバーはBill Triglia(p), Charlie MIngus(b), Dannie Richmond(ds), Frankie Dunlop(perc), Lonnie Elder(voices)がクレジットされ厚いアンサンブル、ソロを充分に支えていることがわかります。

 所有盤はRCAの国内盤、それも再発廉価盤ですが、ミンガスの中では最も親しみやすいアルバムに仕上がっていると思うのは自分だけですかねぇ?