（7）雪舞う英国へ

搭乗後、席に落ち着く。
「窓際でなくて、残念！！」と娘。
「お母さん、それにしても速かったねぇ～。びっくりだよ」
「小学生の時、紅白選手だったから、よその学校の運動会にはいつも招待されて走りに行ってた」
「ふ～ん。そうなんだ」

「さっき、日本人の若い女性に、飛行機が遅れている理由を聞いてみたんだ」
「エンジントラブルじゃないですか、ってさ。お母さんが思ったとおり。やっぱり天候の影響だった」
「そうだったんだ」


機内食はそんなに美味しいとは思わなかったが、ワインはまあまあ…。
食事のあと、二人とも爆眠…してしまった。
あっいう間に時間が経ち、また機内食が出てきたのだった。
（成田からロンドンまでは１２時間もかかるものね）

しばらくして、ロンドン・ヒースロー空港への着陸準備のアナウンスが入った。
成田出発は遅れても、到着時間はさほど変わらずに雪の舞うイングランドの地へ。


「パディントン駅までどうする？地下鉄にするか、高速列車にするか」と娘。
「どっちにしようか」
「高速列車は４５分速いよ」
「そうかぁ～。行きやすそうだし、最初でもあるし、高速列車にしよう！」


ヒースロー空港で入国手続きをしたあと、荷物を受け取った。
高速列車のチケット売り場まで行き、パディントン駅まで二枚切符を購入した。