19日(日)まで銀座鳩居堂で開催中の、現日会代表書家展 Part4 に昨日、お邪魔しました。
作品のサイズは色々でも、同じ大きさのパネルが一堂に展示された会場は圧巻でした。
左から 林幽峯峰氏「大象」 三宅剣龍氏 「和」 高橋蒼玄氏「一切心」
まだ会期中ですが、書TENメンバーの方々の作品をご紹介させて頂いちゃいます
まずは越智麗川氏の「行行」。今回もやっぱり素敵
線、空間、余韻から滲み出るスケール感、存在感。
凛々として懐深く、情味に溢れあたたかく
2009年、「次代を担う43名の新進作家展」 にお邪魔したとき、
素敵~と感じた作品を拙ブログでご紹介させて頂き。
その時の素敵だなぁと感じた思いは、今もずっと変わらず、
作品だけではなく越智氏のお人柄にも益々 です。
そしてお隣は、木原光威氏の「かたすみの三葉の花なり」
おおらかで大胆、拙のようでいて品格のある表情が素敵です。
伊地知星夏氏の 「こころ落ち着けば水の音」は山頭火の句。
たおやかな時間の流れを感じます。
中谷翠泉氏 「歴」。
空間の中心に求心的に書かれた線のせめぎ合いは、
「歴」の文字に込められた思いなのかしらんとか思いながら。
谷合双辰氏の「満つる力は破るる力 牡丹の芽」
これまで拝見してきた作品と雰囲気が違うのは、墨や紙の違いだけではなく
この句の力強さゆえかしらん。
書は何を書くかが決まればほとんど作品はできたようなもの、といつだったか木原氏が。
書き手の思いが強ければ、作品から放出されるエネルギーも熱く。
岡村雞守齋氏の「雪」
新潟在住の岡村氏、いつも暮らしのそばにあることばを選ばれているような。
私が書く「雪」とは説得力が違うのでして
それぞれの方の個性ある作品を拝見しながら、
私の暮らしはどんなで、何を伝えたいのかとかとか考えてみたりして。
今の私が詰まった作品が書けたらいいなぁ
改めて、この方々とご一緒させて頂ける光栄に感謝をしつつ
もっともっと真摯に、まだまだ知らない自分探しをしていきたいと思いました。
表具の違いも楽しめる60名の方の作品展は、あさって19日まで開催中です