2020年の三が日も過ぎたところですが、昨年末のMISIAのTV出演のことを書いておこうかと思います。
2018年の年末には、こちらで書いたように、TBS「輝く!レコード大賞」と「第69回NHK紅白歌合戦」に出演したMISIAは、昨年末にもTV朝日「ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE」と「第70回NHK紅白歌合戦」に出演してくれました。
2018年の「第69回NHK紅白歌合戦」では、3回目の紅白出場にして初めてNHKホールの観衆を前にして歌って大反響を起こしたMISIAですので、今年も「生紅白」を大いに期待
していました。
ところが、12月27日放送の「Mステ」はNYCで歌うという情報が入ってきて、「え"
27日にNYCで歌って、31日にNHKホールで歌うことなんてあり得るのか? もしかして紅白は『中継』か?」と不安
になりましたが、まさに27日、MISIAが紅組のトリ
を務めることが公式発表されて、「いくらなんでも紅白のトリが中継だなんてあり得ない
だろ」とちょっとだけ安心…。
そして、「Mステ」は、生中継ではなく「収録」だったことも判明して、ますます「生紅白」に期待が高まりました
「Mステ」は12月半ばまでMISIAが「NYCに住んでいた」時に収録したものでしょうな。あれだけのメンバーを日本に呼んだら交通費&滞在費だけで相当な金額になるでしょうし…
2018年末には、レコ大では「アイノカタチ」と「逢いたくていま」、紅白では「アイノカタチ」と「つつみ込むように…」をほぼオリジナルver.で歌ったMISIA、2019年末はどの曲を、どんなアレンジで歌うのかを想像するのも楽しかった…
特に紅白の方は、「アイノカタチ・メドレー」を歌うことが発表されていましたので、「アイノカタチ」をアタマに置くとして、何を連(れん)にぶら下げる(競馬風)のか、想像のしがいがありました。
「メドレー」と公表されている中で、去年と同じ「つつみ込むように…」はあり得ないだろうし、「陽のあたる場所」でも二番煎じの感が拭えません
司会が綾瀬はるかさんだからといって、綾瀬さんゆかりの「アイノカタチ(ぎぼむす)」「約束の翼(僕の彼女はサイボーグ)」「逢いたくていま(JIN -仁)」ではベタ過ぎるし、「逢いたくていま」は紅白のトリが歌うには湿っぽくていけねぇや
(なぜか江戸っ子風
)。
いくらなんでも、これはない
そして私の第一希望は、「アイノカタチ」から、「AMAZING LIFE」をピアノ一本を伴奏にしっとりと始めて、盛大にアフリカン仕様で締める
、というもの。
「AMAZING LIFE」は、NHK「ダーウィンが来た!」のテーマ曲だし、2019年8月に横浜で開催されたTICAD7のイメージソングだったし、ライヴで聴くたびにどんどん好きになってきた良曲
だし、そして、東京ジャズで聴いたver.(大林さんのピアノ一本を伴奏にしっとりと始める)がとてつもなくステキ
でしたから…
ところで、一般社団法人 日本音楽スタジオ協会という業界団体が主催する「日本プロ音楽録音賞」という賞があって、その「第26回」の「放送部門 2chステレオ」の優秀賞2作品に選ばれたのが、
なんとなんと、レコ大での「アイノカタチ」と紅白での「アイノカタチ~つつみ込むように…」だというのですから、こりゃビックリ
こんなことって、あるんですかね
最高の素材の生中継
ってことで、TBSのスタッフもNHKのスタッフも、最高の仕事をする
って意気込んで、そして、最高の仕事
をされたんでしょうねぇ。
ほんと、素晴らしいです
さて、NYC アポロ・シアターでのMISIA、Big Bandとゴスペル・クワイアをバックにしての1曲目は新曲「CASSA LATTE」
ひやぁ~、カッコイイ
そして2曲目は「Everything」のBig Band ver.
このver. は、この週火曜日のNHK FM「MISIA星空のラジオ」でちょい聴きしていましたが、これまたイイ
昔のアメリカ映画
を連想するようなメローなBig Bandの響きがひたすら気持ちイイ
この2曲を聴いただけで、1月22日リリースのNew Album「MISIA SOUL JAZZ BEST 2020」にも、
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MISIA SOUL JAZZ BEST 2020 (通常盤) (特典なし) |
アリオラジャパン | |
アリオラジャパン |
1月25日を初日として大阪&横浜で計4公演行われる「Misia Soul JazzBing Band Orchestra Sweet & Tender」にも、期待がますます高まります
そして、「第70回 NHK紅白歌合戦」
MISIAは前年と同様、オープニングからステージにいた
そしてそして、Foolinのteam Eのメンバーをエスコートするという大役(?)を務めて、パプリカの手振りをノリノリで披露
そこから玉石混淆の極みともいうべき紅白をダラダラと観ながら、食事をしたり、片付けをしたり、Twitterを眺めたりしていますと、ドラァグクイーンが紅白に出演するらしいとの情報を入手しました
ドラァグクイーンが紅白に出るとなれば、そりゃMISIAのパートしかないだろ
で、MISIAのパートにドラァグクイーンが出演するとなれば、そりゃ、、、、
となるわけで…
それにしても「第70回 NHK紅白歌合戦」は、ラグビー日本代表と東京オリンピックと嵐絡みのネタがクドいほど繰り返されて、ちょいと食傷気味でした
この辺も、第2部の視聴率が史上最低を記録した原因になっているんじゃないのかな?(視聴率が高ければ良い番組で、低ければデキの悪い番組、、、なんてことは大間違い
だとは思っていますが…)
嵐の場合、来年の紅白が活動休止前最後の出演になって、大々大々的にフィーチャーされるのは確実なんだし
、今年は控えめにしといた方が良かったんじゃないのかねぇ
しかも、白組の出演者の1/4がジャニーズ系だったというのは、やり過ぎだと思いますよ、わたしは…
さて、ようやく、紅組のトリとして登場したMISIAのこと。
深紅のドレス、キンキラキン
のウィッグというか、ヘッドドレスというか、帽子を頭に登場したMISIA、重実さんのピアノ(珍しくグランドピアノ
)と弦一徹ストリングスをバックに「アイノカタチ」をしっとりと歌い始めました。
NHKのど自慢だったら、最初のフレーズ、「あのね いつの間にか きづいたんだ」だけで合格の鐘
が鳴り響きそうな、美しく、深く、そして、たぁ~~ぷりと響く歌声で MISIAが「アイノカタチ」のShort ver.を歌い終えると、ステージは一転
して、様々な色のスポットライト
やレーザー光
が飛び交い、ビート
の効いたサウンドが
あらぁ~、これは「あり得ないと思っていた」「INTO THE LIGHT」ではありませんか
いやぁ~、この日のステージでも声が伸びる伸びる
キラキラテープが宙を舞い、DJ EMMAが皿を回し、ハウスダンサーが踊り、ポールダンサーがポールに絡み、ドラァグクイーンが闊歩するという、お馴染みの「THE TOUR OF MISIA」の世界が、紅白のステージで繰りひろげられるとは…
そして曲はスムーズに変わって「Everything」のハウスMIX「Everything (Junior Gomi Club Extended Mix)」
![]() |
Everything (JUNIOR+GOMI CLUB EXTENDED MIX) |
MISIA | |
Sony Music Labels Inc. |
DJ EMMAのDJ卓にはレインボー・フラッグが
ここまでの「要素」は、MISIAのライヴ・ツアーでお馴染みだし、MISIAがLGBTQのサポーターとして活動していることは周知のこととしても、レインボー・フラッグが自分のライヴより先に、紅白のトリとしてのステージで初お目見えになったことに驚きました。
それはともかく、「第70回 NHK紅白歌合戦」でのMISIAのステージは、「今年もやってくれました」という、トリにふさわしい、年末にふさわしい、素晴らしい歌声と華やかなステージ
で、お見事
というしかありませんでした
この後のTwitterを見ると、このMISIAのステージ(特に演出や趣向)を巡って、賛否が錯綜する状況になっています。
「一緒に紅白を観ていた親にレインボー・フラッグを説明した」という人や、「レインボー・フラッグに勇気づけられ」たという人や、「あの場でレインボー・フラッグを使ったのは許せない」という人や、「レインボー・フラッグを簒奪された」という人まで…
一般的に「LBGTQ」とひとくくりにされますが、「L」「B」「G」「T」それぞれの間でも、また同じカテゴリーの人たちの中でも、LBTGQの啓発活動に対する考え方や、レインボー・フラッグに対する感覚が様々だということを目の当たりにした気がします。
誤解を恐れず書けば、面倒くさい人が多い、音楽は右脳で楽しんで欲しい
と思う私でございます。
そんな周辺を差し置いて、2019年末のMISIAのTV出演 2本は、どちらも素晴らしかった
こと、おかげで「最高の年越しをできた」ことは確か
です。
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