新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

東京国立博物館は館内も外も梅が満開

2016-02-21 21:33:49 | 美術館・博物館・アート

先週の皇居東御苑(旧江戸城)(記事はこちら)につづいて、きょうは東京国立博物館(トーハク)を観に行ってきました。

今日のトーハクは、結構な賑わいで、、っつうか、上野公園全体がかなり賑わっていました

さて、私はトーハクに入場するなり、表慶館の南側を通って休館中法隆寺宝物館へ。
ここがトーハク「梅スポットでして、さっそくの香りが

紅梅も悪くはないけれど、やはり私は白梅の方が好きだな…

でも、アップにすると、どこの判らない
ホントに今日、トーハクで撮った写真でございます。

ツンツンと上を向いた枝がらしくて、大変によござんす

   

外の「リアル梅」だけでなく、関連の美術品もごっそりと観られるところがトーハクならではでして、まずは野々村仁清「色絵梅花文茶碗」

紅梅「朱」白梅「金」で表現されていて、かなり華やかです。
一方、同じ仁清の作品、重文「色絵月梅図茶壺」では、白梅「黒」、、、、

に見えますが、元々は「銀色」だったそうな。

ちょうど今、ミュージアムシアターでは、「日本工芸の名宝 色絵月梅図茶壺 八橋蒔絵螺鈿硯箱」上演中で、私も、きょう、観てきました。

 

「日本工芸の名宝 色絵月梅図茶壺 八橋蒔絵螺鈿硯箱」は、硯箱の中に入って、外の絵付けが中に透き通って見えたら、どんな風だろうか? という趣向は面白かったのですが、総じていえば、これまで観たミュージアムシアターで観た作品の中では、一番あっさりしていたような気がしました。

それはともかく、「色絵月梅図茶壺」では、日本の美術作品ではよく見られるようにに加えて、白梅で表現されていたことを知りました。
さらに、絵画銀箔と同様、陶芸でも、時間が経てば黒く変色することも初めて知りました。(下の写真はミュージアムシアターの外に展示されていた「色絵月梅図茶壺」の展開図)

絵師の方々、は時を経ると真っ黒に変色してしまうことを知らなかったのでしょうかねえ…
それは知りつつも、敢えてその時だけでもの輝きを欲したということなのでしょうか?

   

さて、トーハク「総合文化展」では、上記の「色絵梅花文茶碗」「色絵月梅図茶壺」だけでなく、がらみの作品がどっさり

とりわけ、近世の日本画コーナーは、

だらけぇ~

この中では、現秋田県知事ご先祖筋にあたる佐竹義躬「紅梅椿図」に目を惹かれました。

佐竹氏といえば、江戸時代初頭、常陸から出羽(秋田)に移封され、その後を受けて常陸には御三家の一つ、水戸徳川家が本拠を構えたわけですが、その水戸徳川家きってのスーパースター(?)徳川光圀(いわゆる黄門様)の直筆の書状も展示されていました。

説明板によれば、

この書状は紀州藩士渡邊若狭守にあてたもので、来訪の礼を述べ併せて手紙を届けた使者が持参した刀を刀工伊賀守金道に渡すことを依頼している。

だそうですが、まったく読めませぬ…

ところで、ますます話が逸れますが、徳川家「葵紋蒔絵野弁当」なる調度品が展示されていました。

「三つ葉葵」の紋所が、これでもか とばかりに散らされた豪華なこの調度品、説明板を見ると、

「Picnic Set」とあります

転記しますと、

野弁当は、大名のピクニックセット。花見や観楓などの行楽や、道中のための飲食器一揃である。酒器や重箱、飯椀・汁椀から、多くは茶を点てる道具まで含むため、茶弁当ともいう。箱側面の上部につけた金具に棒を通して肩に担ぎ、持ち運んだ。

だそうです。
なんとも優雅なことで…

   

話を「梅」に戻すと、やはり鈴木春信「風流四季哥仙・二月水辺梅」は良いなぁ…

石灯籠に片肘をついたツンデレ系の女の子が何ともよろしいのですが、「梅」を描いた浮世絵版画といえば、私が鈴木春信に勝るとも劣らず敬愛する歌川廣重のこちらの作品を見逃すことはできないでしょう。

かのファン・ゴッホ模写したことでも知られる「名所江戸百景・亀戸梅屋敷」です。

ちなみに、私が今使っている飯茶碗は、の図柄でございます。

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