ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

『わが母の記』

2012-05-12 22:54:24 | Movie
『わが母の記』予告編


「わが母の記・オフィシャルサイト」

眠いので、詳細は明日に。

………というわけで、以下に追記。


井上靖が68歳の時に出版した自伝的小説。老いた母の80歳から亡くなる89歳までを書いた「花の下」「月の光」「雪の面」の3部作を映画化したものです。

脚本&監督:原田眞人
助監督:谷口正行
制作担当:金子拓也
プロデューサー - 石塚慶生
撮影:芦澤明子
美術:山崎秀満
照明:永田英則
衣装:宮本まさ江
編集:原田遊人
音楽:富貴晴美
録音:松本昇和
整音:矢野正人
音響効果:柴崎憲治
音楽プロデューサー:竹中恵子

配給:松竹


《キャスト》
伊上洪作(伊上家の長男、作家):役所広司
美津(洪作の妻):赤間麻里子

八重(伊上家の母):樹木希林
隼人(伊上家の父):三國連太郎

郁子(洪作の長女):ミムラ
紀子(洪作の次女):菊池亜希子
琴子(洪作の三女):宮あおい

志賀子(伊上家の長女):キムラ緑子
桑子(伊上家の次女、自称古美術商):南果歩
瀬川(編集者):三浦貴大
貞代(女中):真野恵里菜


この映画を観る日の朝のテレビで聞いた、森山良子さんのご子息の直太朗さんがかつて幼稚園に入園した頃に、
母親に言った言葉がなんとも愛おしい。「僕の心は今とっても忙しいんだよ。」
我が子たちのその頃をなつかしく思い出しました。そんな朝でした。
主婦の生涯における大仕事は「子育て」「老親介護」そして「自分と伴走者の老いと死を受け入れる時」の3つでせう。

そして午後には、文豪「井上靖」の認知症の母上との最後の歳月を描いた映画を観ました。
正直に言って、前半は暗澹たる気持に陥って、映画館を出たくなりました。
志賀子(伊上家の長女)の老父の看護と死、老母の認知症の看護の困難に泣き出す姿。
桑子(伊上家の次女、自称古美術商)の物欲。
そこに伊上洪作(伊上家の長男=主人公)が幼い記憶の中の母親と、今ある母親との迷路をさぐるような会話のなかから、
光がさしてきて、絶望から一筋の道が見えてくる展開にやっと救われる。

「子供たちを同じ場所において過ごさせることは、もしもの時にはすべての子供を失う危険がはらむ。
しかし、分散させて生きていれば、誰かは助かる。そして生きていればいつかは会える日が来る。」
老いた母が大事に持っていたものは、息子が少年期に初めて書いた「詩」であった。暗唱すらできる老母であった。


《追記》

樹木希林、認知症の役は「やりたがる役者がいないので私に回ってくる(笑)」

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