若かりし日のヒトラーが芸術家を目指してウィーンに留学したのは
よく知られている。そのウィーン時代を中心に書かれている。
著者もウィーンに留学したようで、自身のウィーンの思い出なども
織り交ぜている。それも含めて脱線が多いのだが、むしろそれも
いい感じ。
ヒトラーのウィーン時代はハプスブルク家のフランツ・ヨーゼフ
二世の時代。時代が離れている先入観があったのだが、そういえば
そうなのだ。
それにしても今、「ヒトラー」という名前の人は見ない。ドイツでは
珍しい部類に入るのか、それともほとんどの「ヒトラー」さんは
改名したのか?