最初はただ単に「青森行くなら竜飛岬行ってみようかな」くらいだったが、調べると青函トンネル記念館というのがあるのを知り、俄然行きたくなったのだった。
歓迎してくれているじゃないですか。
でも自然は全然歓迎してくれないようで、強風びゅぅびゅぅ。いや、むしろ歓迎の風か?バスをここで降りた三人がそれぞれのところで風を避ける。焼け石に水の感もあったが。
バスを降りてから10分ほどして開館(9:40)。
この記念館も冬季はお休みで、今年は前日から開館。青池行きのバスといいタイミングが良すぎ。もし、弘前の桜がもう一週早かったらこれらは見れなかったわけだ。いや、もしかしたら桜に合わせてるのか?
この記念館には工事に使ったトロッコ列車で地下に潜るのと資料などの展示がある。10:00が列車の第一便なのでそれまで資料館の方で少しお勉強。
「10:00に乗る人は集まってくださ~い」のアナウンスがあって乗車口方面へ。この便の参加者は、青森駅から組の3人と、おろらく車で来たであろう2組のカップル。
わずか一区間のみの路線
このトロッコに乗車
出発時、上の方を注目してしまった。トンネルの工事現場なんだから下に決まってるでしょうに。
線路の脇には階段がある。いや、あったって使う人いないでしょ・・・と思うが、工事中はいたんだろうな。
終着駅
ガイドの方が地下道を解説してくれる。
吉岡ってのは北海道側。
工事のときはこの線路で工事現場に行ってたのか。
青函トンネルって実際に使うもの(本坑)の他に、上下に1つづつのトンネルがあるんですって。
先進導坑という地盤調査のために掘ったものと、資材を運んだりする作業坑というもの。素人の考えとしては、せめて先進導坑を掘って調査できたらその後は作業坑として使えないものかと思ってしまうが。
作業している人がいる。お疲れさま。
レールもあれば自転車もある
水が流れているのは海水がしみ込んでいるんだとか。大丈夫なのか?
作業工程の説明は音声での解説もあって分かりやすい。
すばらしき昭和の日本の技術力
ここで行き止まり
ここでトンネルが決壊して海水が流れ込んできたりしたら、900m戻る前にアウトだ。900m戻れたところで地上まで数百mある。
実際、トンネル工事中にそういったことがあったらしい。そういう苦難を乗り越えた人々のおかげで現在の日本がある。
青函トンネルの長さは世界第二位らしい。ドーヴァー海峡の英仏トンネルにはわずかに勝っているものの、スイスのトンネルに一位を取られたんだとか。でも海底トンネルの部では一位のはずだ。
ドーヴァー海峡といえば、20世紀のアメリカ滞在中のヨーロッパ旅行でロンドン⇔パリを往復したことがある。ロンドン⇒パリはユーロスターで、パリ⇒ロンドンは夜行バスで。帰りは真夜中のドーヴァー海峡を渡ったのだった。そのときのことも順番が回ってきたら思い出して書いてみますか。
駅に着いてしまった。ガイドさんお疲れさま。
いい体験できました。プロジェクトXを見たくなった。
つばめよ遠い空から 教えてよ地上の星を
記念館の映像。ありがちな動物を使ったストーリー。ここに住んでいたモグラの親子三代が昔を振り返る形で青函トンネルの開業までを説明してくれる。
青函トンネルについてもっと知りたくなって近くの図書館で探してみたが、青函トンネルの関する本って意外と少ない。