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●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》

2024年10月10日 00時00分50秒 | Weblog

[※ 「裁かれるべきは警察、検察、裁判所 袴田事件」(週刊金曜日 1490号、2024年09月27日) ↑]


※検察が《控訴断念》!! (2024年10月8日 15時31分)(アサヒコム)【独自/袴田巌さんの無罪確定へ、検察が控訴断念方針 判決覆すの困難と判断】(https://www.asahi.com/articles/ASSB81RVYSB8UTIL009M.html?iref=comtop_7_01)…でも、検察は謝罪もなく、何の反省もしていない…。



// (2024年10月06日[日])
検察・警察、裁判所、そして、マスコミ…。袴田巖さんや袴田秀子さんの58年間、償いようがないでしょ? (週刊金曜日)《裁かれるべきは警察、検察、裁判所》。あまりに残酷過ぎる58年間。
 西村カリンさん《これ以上、あってはならない行動をしないで下さい。そして、巌さんと姉・ひで子さんに謝罪した上で、捜査、取り調べ、裁判などの違法な行為を検証して下さい》。

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴
     …「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》
   『●《袴田巌さん…静岡地裁…無罪(求刑死刑)を言い渡した》…当然の「無罪」
      判決が漸く! 検察がこの再審判決に対して控訴するなど許されない!!
   『●再審判決・無罪…《事件当時、東京新聞は、袴田巌さんを犯人とする報道を
     しました。袴田さんと家族の人権、名誉を傷つけたことを深くお詫び致します》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●西村カリンさん《これ以上、あってはならない行動をしないで下さい。そして、
       巌さんと姉・ひで子さんに謝罪した上で…違法な行為を検証して下さい》

 袴田ひで子さんにとっても、あまりに残酷過ぎる58年間…検察の控訴など許されるはずがない。《袴田巌さん…を支え続ける姉の秀子さん…の生涯を描いた漫画「デコちゃんが行く 袴田ひで子物語」が出版…。戦中を生き抜き、弟の無罪を信じて幾多の苦難にもへこたれない姿は周りの人たちを勇気づけている》(片山夏子記者、2020年5月24日)。
 TBSラジオ『荻上チキ Session』のインタビュー記事【【全文】袴田巌さんの姉・ひで子さんへのインタビュー いわゆる「袴田事件」、無罪判決で思うこと】(https://www.tbsradio.jp/articles/88505/)。《1966年に静岡県で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」。この事件の犯人として逮捕された袴田巌さんは、無実を訴えたものの、死刑判決まで言い渡されるに至りました事件から58年後、9月26日に行われたやり直し裁判で、とうとう、巌さんに無罪が言い渡されましたこの事件によって大きく人生を変えられたのは、巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さんです。「おかしいと思うことはおかしいって言わなきゃ」 無罪判決が出たいま、これまでを振り返って思うこと、再審制度への意見をインタビューしました。(聞き手・荻上チキ南部広美)》。

   『●《「袴田事件」で死刑判決を書きながら、後に「無罪の心証だった」
        と明かした元裁判官熊本典道さん》がお亡くなりになりました
    「片山夏子記者による、5月に出ていた東京新聞の記事
     【「デコちゃんが行く」 袴田巌さんを支える姉・秀子さんの生涯が
     漫画に】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/16668)によると、
     《一九六六年に静岡県で一家四人が殺害された強盗殺人事件で死刑が
     確定し、第二次再審請求中の元プロボクサー袴田巌さん(84)を
     支え続ける姉の秀子さん(87)の生涯を描いた漫画
     「デコちゃんが行く 袴田ひで子物語」が出版された。
     戦中を生き抜き、弟の無罪を信じて幾多の苦難にもへこたれない
     姿は周りの人たちを勇気づけている》。
      改めて、袴田秀子さんの凄さを感じさせられました」

 自白偏重人質司法、そして、あまりに酷い再審制度の不備。再審法改正が絶対に必要。弁護側が求める、権力を使って警察が集めた証拠や調書の開示だけでもすぐに実施すべき。事件発生から、投獄から、死刑判決から、一体何年を要しているのか!
 さらには、死刑制度の廃止。例えば、取り返しのつかないことを仕出かしてしまっている飯塚事件

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https://www.tbsradio.jp/articles/88505/

2024.10.04
【全文】袴田巌さんの姉・ひで子さんへのインタビュー いわゆる「袴田事件」、無罪判決で思うこと
荻上チキSession

 1966年に静岡県で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」。この事件の犯人として逮捕された袴田巌さんは、無実を訴えたものの、死刑判決まで言い渡されるに至りました

 事件から58年後、9月26日に行われたやり直し裁判で、とうとう、巌さんに無罪が言い渡されました

 この事件によって大きく人生を変えられたのは、巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さんです。

 「おかしいと思うことはおかしいって言わなきゃ

 無罪判決が出たいま、これまでを振り返って思うこと、再審制度への意見をインタビューしました。(聞き手・荻上チキ南部広美


■「昔のことなんぞ思い出したくもないけど」

――ひで子さん、よろしくお願いします。

よろしくどうぞ。


――まずは今回の静岡地裁での無罪判決、ひで子さんはどのように感じていますか?

うれしくてね、58年の苦労がすっ飛んじゃったっていう感じがしました。

そのくらいうれしくて、感激いたしました。


――静岡地裁には支援者の方も多く集まっていましたが、どうお感じになりましたか。

皆さんにね、いろいろお世話になりましてね。

全国の方どころじゃなく世界から、ご支援いただきまして、本当に大勢の方にご支援いただきまして。

私たちは支援者というか、世間の皆さまに助けられてると思っておりました。


――事件によってひで子さん自身の人生も変わったと思います。これまでの人生振り返って、どういった点が思い起こされますか。

今はもうまだね、再審無罪になったっていうことでいっぱいでね。

昔のことなんぞ思い出したくもないけど、忘れてはいませんがね、なるべく思い出さないようにしておりますの。

だから(裁判が)いつまでするかわかりませんがね、ともかくうれしいという喜びを感じています、今のところは。


――事件当時、多くのメディアが巌さんを犯人だと決めつける報道をおこなっていました。この点について、新聞などは一部謝罪をしましたが、ひで子さんはどのように感じていますか。

新聞報道で事件当時はひどいことを書かれましたがね、そんなことはどうでもいいことでしてね。今現在の状況というものを大事にしたいと思っております。


■「おかしいと思うことはおかしいって言わなきゃ」

――やり直しの裁判が決まるまで非常に長い時間がかかりました。再審制度に対して感じていることは?

やっぱり再審制度はね、もっと早くやればできると思う

私たちは知らないから、そのままにして「お上がおっしゃる通り」でやってたんですがね。

再審法の改正をするとか、何らかの方法で改正をしていただかないと、巌が48年拘置所に入っていたってことが何にもならなくなるんですよ

48年、巌が(拘置所に)入っていたってことはね、それこそ大変苦労してる。

だから、(無罪判決が出たからといってそれでいいとしてはいけない思って、再審法の改正には、皆さんにお力をお借りしたいと思っております。


――新しい政権や国会でも再審制度を見直す議論をしてほしいと

もちろんそうです。

国会でも働きかけておりますがね、今のところまだそれこそまだ決まったばっかりですので、まだはっきりいたしません。

これから大いに改正再審法なり、進めていっていただきたいと思っております。


――これから巌さんのような目に遭う方が出ないために、警察や検察などの体制についてはいかがでしょうか?

これはもう一番最初、清水の警察の調査っていうのはね、ずさんなものがあった。だからこういうことになったと思う。

だからそういうこともないように、これは注文というか、警察に注文をつけることはおかしいんですがね。

捕まってしまって警察に調べられると、即犯人とみなすというか、世間でもそうですがね

どこでもそうですが、みんな親子・きょうだいも「警察に調べられるような者は、ろくなもんじゃない」とかって言って見捨てちゃうでしょ。

そういうことのないようにね、身内がやっぱりしっかりして、おかしいと思うことはおかしいって言わなきゃ。それを口をすぼんでしまう、私たちもそうでした。

一番最初はね、もう「黙ってるしかない」と思って、どんなひどいことを書かれようが言われまいが、黙って。

母親じゃないが、世間を狭くして、無駄ねって言って亡くなっていきましたがね。

世間を狭く生きるっていうことは大変なことなんです。

そういう生き方をするよりも、ちょっとおかしいんじゃないかっていうことがあれば、堂々と行動に移らないと、また冤罪っていうものは続くと思います


■ねつ造の認定「巌の言った通りになった」

――今回の判決では、自白の強要も問題で、証拠もねつ造だとはっきり書かれたことについてはいかがでしょうか?

これは巌が拘置所にいるときからね、もう手紙で綿々と書いてきてるんで。

それが、その通りになったんですよ。(証拠の)ねつ造だってことはもうずいぶん前に言ってるんです。

だけど、弁護士さんもなかなか「ねつ造」っていう言葉には抵抗があって、なかなかはっきり言えなくて。

2014年の3月27日に再審開始になったときに、ねつ造ってことをね、裁判所で言ってくれた

それからねつ造って言うようになりましたがね、それ以前にもう30年も前に、巌は「ねつ造だ、ねつ造だ」って言ってるんです

それがどんどん認められて、「巌の言った通りになった」って巌に私は話したんです。

だからとても嬉しく思っております。

ねつ造なんて本当はあっちゃいけないんですよあっちゃいけないということが、世間に皆さんに知られて、こういう結果になったと思っております。


――検察に控訴を断念すべきだという署名活動も行われておりますが、こうした動きについてはいかがでしょうか?

これはね、支援者の皆さんが奮起してやってくれてることですのでね。本当にありがたいと思っております。

弁護士さんもそうですが、静岡県の支援者とか、東京の支援者とか皆さんが一生懸命になって。ありがたいと思っております。


――この戦いが早く終わることがとても大事だと思いますが、今後、リスナーの皆さんにはどんなところに注目してほしいですか。

こういうこともあるんだっていうことをね、こういう事実があるんだっていうことを、皆さんに改めて認識してもらいたいと思っています。

昔は警察は何も悪いことをしないということでね、「警察がやることはみんな正しい」と思っているんでしょ。

だけどそうではないっていうことは、今度ははっきりわかって、はっきり裁判所でもそれを認めてくれている

だから、今でも警察がそんなことするわけないと思ってる方もいらっしゃると思う。

だけどそうではなくて、我がことに置き換えて、考えていただきたいと思う。


■「袴田事件」という名前「何とも思っておりません」

――この事件はずっと「袴田事件」と呼ばれてきましたが、この名前についてはどう感じていますか?

たまたま「袴田事件」っていう名前で、(巌さんや自分の)名前が出ちゃったんですが、そのことについてはね、別段何とも思っておりません。

「袴田事件」であっても、「こがね味噌事件」であっても、事件そのものには関係ありません。

事件そのものというよりも、冤罪事件っていうものをもっと認識していただきたいと思います。


――その認識を広げるためにも、いろんなメディアの発信はとても大事になってきます。ひで子さんのこれまでの人生が漫画になっていて、今、多くの方に読まれてますね。

たまたまそういうことになって、名前が知れちゃっているんですが、別に私は有名人でも何でもありませんしね。

「元死刑囚の姉である」っていう事には間違いありません。

だからそういう見方は私はしてないですが、ともかく皆さんに事件のことを知って、こういう事件があったよっていうことを改めて認識していただきたいと思っております。


――ひで子さん、ありがとうございました。

袴田事件弁護団の戸舘圭之さんとともに、捜査の問題点や裁判の経緯を振り返った放送本編は以下からお聴きになれます。………
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コメント
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