育児休暇480日。
荒唐無稽のお話ではありません。関口知宏さんの「ヨーロッパ鉄道の旅」今週はスウェーデン編です。関口さんが公園で、お父さんが赤ちゃんと遊んでいるのに、何人も出逢います。「子育て公園だなぁ」と関口さんも思わず言ってしまうほど。
それで、番組では、育児休暇が、お母さん、お父さん併せて、480日あり、給与の80%が支給される、と紹介されます。日本ですと、今は非正規雇用が4割を超える異常事態で、非常に非人間的ですが、正規職員では、おおよそ、月給の4ケ月から5か月分のボーナスが、6月、12月、そして、3月に出ます(でました)ね。ですから、日本人は、年収を17で割った金額を「月給」としてもらっている計算です。年収510万でしたら、月々の給与は、その17分の1、すなわち、30万円が税込みの給与になります。でも、スウェーデンでは違います。ボーナスと言うような景気で左右されがちな部分は、原則ありませんから、510万の12分の1が月給になりますから、月々の給与は税込みで、42万5千円になります。その80%が保障されるのですから、月々34万円がもらえる計算です。
有給休暇は、父親が取らなくてはならないのが、2ケ月、昨年からは3ヶ月ありますから、特別「イクメン(育men)」などと言わずとも、制度として、父親の子育てが保障、奨励されている訳ですね。
公園で赤ちゃんと遊んでいて、関口知宏さんを自宅に招いたホーペルさん、国立(「くにたち」ではなく「こくりつ」月30,000かそこらでしょう)の3LDKと奥さん(パートナー)と赤ちゃんの3人で暮らしています。イクメンではなく、ジャズメン、プロのジャズのベース奏者だそうです。
ホーペルさんは、所得の半分近くを税金として納めてきたそうです。しかし、「税金が大好き I like tax」と言います。だって、小学校から大学までの教育費はただ、医療費もただ、老人ホームもただで、入れないこともない、労働時間は1日7時間で残業もないから、過労死も皆無…。「スウェーデンでは、大多数の人は税金を払えば、恩恵も多いことを知っているよ」と言います。
収入の20%か30%過を払っている多くの日本人は、ホーペルさんに比べれば、半分くらいの税金しか、払っていませんけれども、「税金大好き」とは、とてもとても、言いませんよね。役人や政治家が税金をチョロマカシて、自分の懐にかすめ取っていることを、なんとなく、あるいは、ハッキリと知っているからです。
あなただったら、日本とスウェーデン、どっちに住みたい?
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