エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

まるで光でしょ

2015-05-23 08:18:38 | エリクソンの発達臨床心理

 

 赤ちゃんであおむけにされている時には、あ母さんの世話に頼りっぱなしだったけれども、自分の足で立ち、まっすぐに立つことを確かにするときには、子どもは自由で独立した単独者となることを学ぶんですね。ですから、「強調点が劇的な変わる」とエリクソンは言う訳ですね。依存→独立、ですからね。

 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p41の第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 まっすぐに立つように創造された者にとって、(最初はちょっとぐらつきますが)頭が一番上にあり、眼が前を向いていますよね。私どもの見通しには奥行きがあるので、私どもは、《奥》にあるものと《手前》にあるものが、「ハッキリ分かる」わけですね。《背後》にあるものはまた、背中側にあります。それから、大事なことがも一つ。つまり、《前の上》、《前の下》、《背後の上》。これらすべては、いろんな言語で、強くて多様な意味がありますね。《前の上》にあるものは、私を導いてくれます。まるで、光でしょ。《下の前》は、私を躓かせることがありますもんね。まるで蛇みたい。《背後》にいる人、《背後》にあるものは、眼に入りらないけれども、あっちからは見られています。

 

 

 

 

 

 人は、自分の足で立って、しっかり立つことを確かにした瞬間、自由で独立した瞬間、《背後》、《前の上》、《前の下》、《背後の上》ができますでしょ。それは単なる位置、場所じゃぁ、ないんですね。それは心の向き、オリエンテーションなんですね。ここが人間の計り知れない不思議なところ、+ 非常に大事なところですね。前に申し上げたところですね。

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