「発達トラウマ障害 Enpedia」
をご参照ください。
ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』 は,翻訳が終わりましたが,印象的な言葉を適宜拾ってみようと思います。
p.124,ブラクラ後から。
今朝は,第4パラグラフ,7行目から。
息を合わせるに戻る
赤ちゃんの時に身に着けたくっ付くパターンは,心の地図です。この心の地図は,生涯を通して,様々な関係を地図に落としてくれます。その心の地図には,私が他の人から期待していいことだけじゃなくて,その相手がいる時に,どれくらいの元気と歓びを貰えるのか,が載っています。詩人e.e. カミングスは,陽気で楽しい歓びの詩「私の身体が好きなのは,あなたの身体と一緒の時…。筋肉にも良いし,神経はもっと善い」という,陽気で楽しい歓びの詩を本当に書いたかどうか怪しいと踏んでいます。カミングスが幼い頃の経験のゆえに,顔が凍り付き,眼が敵意に満ちているのであれば。人との関係を司る心の地図は,なかなか言葉になりませんし,感情脳に刻み込まれていますから,心の地図のでき方が分かるくらいでは,変わりませんから。(訳注:たとえば)あなたが人と親しくなるのが怖いなら,それは,あなたのお母さんが産後うつだったことと関係しているかも,あるいは,お母さんが子どもの頃に性的にいたずらされたことと関係しているかも,と言ったら理解しやすいかもしれませんが,心の地図のでき方が分かるだけじゃぁ,皆さんが幸せになったり,人と信頼して関わったりすることに,なりそうじゃあありません。
しかしながら,心の地図を理解できれば,他の人と関わる他の道を探し出すのに,役立つかもしれませんね。あなた自身のためにも,安心してお母さんにくっ付くアタッチメントをあなたのお子さんに手渡すためにも。第五部で論じる予定ですが,心響いて2人とも心から自由になる心にトラウマを負わされたことを,繰り返し互いにやり取りすることを通して,治療する方法には様々な方法があります。自分自身に息を合わせたり,他の人に息を合わせたりするためには,身体に根差す様々な身体感覚(視覚,聴覚,触覚,バランス感覚)を1つにしなくてはなりません。赤ちゃんか幼子の時期に,息を合わせてもらえなかったら,後々,感覚統合の課題が生じる可能性が高まります(感覚統合の課題があるのは,大事に育て貰えなかったり,相手にしてもらえなかったりした場合以外でも,あり得ます)。
息を合わせるって,いろんな音やいろんな動きが,自分と相手を繋げる様に,音や動きに自分の息を合わせることです。自分と相手を繋げる音や動きとは,料理をしたり,掃除をしたり,床に就いたり,床から離れたりして,五感を毎日繰り返し駆使することに組み込まれています。息を合わせるって,陽気で楽しい顔をしてハグし合うことかもしれませんし,ドンピシャのタイミングで,嬉しい顔や残念な顔をすることかもしれませんし,キャッチボールをすることかもしれませんし,一緒に歌を歌うことかもしれません。私どものトラウマ・センターでは,ご両親が,子どもとの絆ができて,子どもに息を合わせることができるようになることを支援するプログラムを開発しています。私の患者さんたちが教えてくれることですが,人の息に自分の息を合わせる方法は他にもたくさんある,という事です。たとえば,聖書の神様のいのちを頂いた,陽気で楽しい歓びを歌うことや社交ダンスをすることから…
息を合わせる練習には,歌やダンスが善いです。息を合わせて身体を動かすことが善いです。
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