以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

未知の開拓。。。

2019-04-16 20:47:25 | 日記
簡単何て話が無い事に面白味を感じている寅です。。。

本日は、契約の板金塗装屋さんからウチのW220お嬢のお色直しが終盤に入ったとの連絡を受けてちょいと電気回路の増設の為の手直しに板金塗装屋さんの現場に出向いて参りました。。。

今回のお色直しは外装をフルでLorinserに仕上げる内容で一式お願いをしておりまして。。。



マフラーまでキッチリと仕上げて垢抜けた外装に見た目の整形手術を行いました。。。



既に新品のLorinserパーツはW220用では供給が終了していて入手が困難ですが、ショップさんの長在も含めて最悪は中古部品もあたって一台分何とか収集した上で修正やら補修、形合わせを板金塗装の職人中の職人さんにお願いして仕上げて貰いました。。。(笑)

フロントのエアダムスカート形状のバンパーに入るバンパーフォグはノーマルのヘッドライト内蔵フォグと同時点灯してしまうと日本国の車検ではアウトになりますので点灯切替パターンを決めて配線構成を変更する必要があります。

この配線変更には単にヘッドライトスイッチからの信号で点灯の切替が出来るほど甘くはないW220なので、ノーマルのSAMユニットの制御とCANの動作に影響を与えない回路構成が要求されます。

で、、、先ずはWISでヘッドライト関連の配線構成をチェック。。。



この資料を基に現車のフォグランプ点灯信号をチェック。。。

やはりCANが制御信号の中枢となっているが故にテスターでフォグランプの信号を識別出来る程甘くはない。。。
常にスモール、フォグ、ヘッドライト回路にCANの微弱電流が通っているが故にヘッドライトユニットとの接続コネクターからテスターでヘッドライト点灯信号を割り出す事さえ不可能。。。

WISの配線図の資料を基にフォグランプの回路を割り出してヘッドライト内蔵フォグの信号を取得する必要があります。。。

そのフォグの点灯回路を割り出して信号を取り出す。。。





そして、この信号を利用したヘッドライト内蔵フォグ⇆バンパーフォグの点灯切替モジュールを新たに製作して設置する様にします。

今回の方式はフォグランプ点灯でヘッドライト内蔵フォグ点灯。バックフォグ点灯でバンパーフォグ点灯と言う点灯条件にする為にリヤシート下のSAMユニットからバックフォグの信号を取り出す必要がありますが、此方にもCAN電流が絡んでますので一筋縄では行きませんです。。。

この切替モジュール設計にも相応の知恵を要する世界なので単にリレーを入れれば問題解決となる様な話にはなりません。

と、、、まあ、色々とお勉強をさせられる車ですが難しい程、面白い課題なのでかなりハマってます。。。



コレが終われば次は社外ナビ仕様への変更など、結構難しいメニューがありますが平成から令和に時代が変わる中で更なる知識と経験を蓄えてやろうかと奮闘中です。。。

この車の続きはGWやね。。。(笑)

その他のお客様依頼を消化する方が先ですからねー。。。(笑)