桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

東漸寺ライトアップ

2010年11月24日 16時26分56秒 | 風物詩

 東漸寺で紅葉のライトアップが始まりました。昨日の夜、早速鑑賞に行ってきました。



 東漸寺へ行くときは北小金駅のコンコースは通らず、まてばしい通りの跨線橋で常磐線を越えて行くのが常ですが、駅の南口でもライトアップをしているので、寄ってみました。

 陽のあるうち(昼間も行ったのです)、東漸寺境内に
は結構多くの人がいましたが、夜はまったくの無人でした。昼間のカシャカシャ(携帯のカメラの音-静寂の地なので、微少な音なのですが、結構響いて聞こえるのです)からは打って変わって、恐るべき静けさでした。
 ライトアップをするという広報もないようなので、地面に埋め込んであるライトを目にして、ああ、そうか、と気づかなければ、知る人もいないかもしれません。
 昨日は勤労感謝の日だったので、暗くなってからは門前を通る人もあまりいませんでした。たまに通る人があっても、みな知らないのか、関心がないのか、立ち止まって寺を覗いてみようともせずに通り過ぎて行きます。

 シャッタースピード不可変のコンパクトデジカメで撮影した画像なので(と、エクスキューズしておいて)、たいしたものが撮れたわけではありませんが、ライトアップされた紅葉の画像を並べてみました。

 
 
 


 旧水戸街道に面した入口から本堂に到るまで、およそ300メートルの距離がある参道には、入口から山門、仁王門、中門(東漸寺では中雀門と呼ぶようです)と三つの門があります。仁王門と中雀門の二つは上から二番目の画像にあるように、夜になると通せんぼになります(画像は中雀門)。
 しかし、門の左右にある塀は途切れていますから、完全に塞がれているわけではありません。脇のガードが甘いので、いくらでも通り抜けることができます。仮に山門が閉じられていたとしても、入口右手には、中雀門と本堂の間にある鐘楼塔の下までつづく細い道があるのです。
 ただし、夜はほとんど真っ暗なので要注意です。とくに雨の降ったあとなど。

 最初に山門をくぐったとき、私の左を小さきものがスルスルッと走るのが見えました。夜目ですから毛色ははっきりしませんが、斑(まだら=灰色と白)の仔猫殿でした。ライトアップを見にくるだけのつもりだったので、ミオなどは携帯していません。
 ああ、こういうことなら……と後悔しました。
 しかし、そのことはすぐに忘れて参道を進み、ゆっくりと紅葉を愉しませてもらうことができました。
 
 ひととおり夜の紅葉を愉しんだあと……。
 ライトアップされている場所を離れると、周りは漆黒の闇です。参道は高い樹々に囲まれているので、暗闇はなおさら深いようです。
 遙か前方、石畳に何かがうずくまっているように見えました。立ち止まると、うずくまったものはのっそりと動きました。やがてライトの光に照らし出されているところを横切って行きました。毛色はわかりませんが、やはり猫殿でした。
 参道脇には、トイレや学寮、談話室という建物があります。すでに人はおらず、弱い明かりだけが灯っています。
 その光を受けてぼんやりと浮かび上がっているものがいる。これも猫。おや、と思うと、また少し離れたところにも猫。ライトに照らし出された場所で首のあたりを掻いている猫もいました。

 ふーむ、夜のお寺は初めて覗きましたが、これは猫の王国です。なんだか愉しい気分になってきました。

 SWEETCATというサイトがあって、そこに猫の集会のことが載っています。

 それによると、数匹から十数匹の猫がいつも一定の場所に集まっていたら、これが猫の集会といわれるものなのだそうです。
 夕方や夜、公園など、ちょっとした空きスペースが集会所になることが多いそうですから、東漸寺の境内はちょっとした空きスペースどころではない広さなので、格好の場所なのでしょう。
 集会には野良殿だけでなく、飼い猫殿も参加するみたいです。飼い猫で夕方になると外へ出て行く猫がいたら、集会に行くのかもしれません。
 普段争っている猫たちも、集会で喧嘩をすることはないらしい……。

 と、かようなことが紹介されていますが、本当かどうかはわかりません。

 ライトアップがあることを知ったのは、前日が立花誾千代(たちばな・ぎんちよ)の祥月命日だったので、お線香の一本もあげようとお参りにきたときです。
 その日の夜は雨、という予報だった(雨は降らなかったようですが)ので、翌二十三日に見にこようと決めて帰りました。
 しかし、きてみたらライトアップされていない、ということではいけないと思い、昼間、ライトが設置されたままになっているかどうかを確かめに行ったのです。まあ、暇だし、わりと近いところに棲んでいるから、できることなのですが……。

 以下は昼に訪問したときの画像です。何カットか撮りましたが、すべてアングルは気持ち上目。少しでも下げると、うじゃうじゃと人がいます。中には三脚を立てて、いなくなるのを待っていても当分動かないぞ、と背中で宣言している人も……。



 本堂のほうから見た仁王門です。



 本堂横にある墓所からの眺め。左の屋根は観音堂。晩秋の東漸寺で、私が一番好きな景色です。



 公孫樹(イチョウ)の絨毯。本堂横から裏につづく道です。
 初めて歩きました。裏に出ると、なぜか小さめのサッカーグランドがあり、ゴールネットもちゃんとありました。ここはほとんど通る人がいませんでした。

コメント
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