桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

小事件

2011年08月05日 17時06分30秒 | 日録

 昨朝、ちょっとした事件がありました。
 五時半過ぎのことです。
 その物音で目覚めたのか、目覚めたばかりで、まだ意識がぼんやりしていたときにその物音を聞いたのか、いまとなってはハッキリしませんが、アパートの外階段を、何か重いものがドタドタと転がり落ちるような、異様な音を聞きました。
 なんだろうと思いながら布団に寝そべっていました。それきり音はせず、静まり返っていましたが、なんとなく気に懸かるものがありました。

 昨朝は空き瓶・空き缶をごみに出す日でしたが、先週出したばかりなので、出すものはありません。朝の散歩は日課にしていますが、目覚めてすぐ出かけるというようなことはありません。
 しかし、物音が気になって仕方がなかったので、起き上がって冷たい水を飲んだあと、コーヒーを飲んでから、音の正体を確かめるために、散歩に出ることにしました。
 道路に出ようとすると、同じアパートに棲むKさん(老嬢)が階段の脇にいて、落ち著かない様子でウロウロしていました。Kさんがときおり見上げているほうを見ると、階段の中ほどに、頭から血を垂らし、右手も血まみれにしたSさん(やはり老嬢)がうずくまっていたのです。
 Sさんは七十代後半、一階に棲んでいる私の真上の部屋の住人です。

 地面を見ると、多量の血が流れていました。多分頭から落ちたあと、独力で部屋に戻ろうとしていたのでしょう。
 私は急いで階段を上り、抱きかかえようとしましたが、目の前にSさんの顔を見て、そこに大量の血がベッタリとついているのを見たときには、思わず臆してしまいました。

 縁があって日本赤十字社の講習を受けたことがあり、AEDの使い方や三角巾の使い方を学んでいましたが、とっさの場合はただただ動転するばかり、とくに血を見たりすると、なんの役にも立たぬ、ということがわかりました。
 大体狭く急な階段で人間を抱きかかえようとすると共倒れになりかねません。しばし考えた上、下から彼女の臀部を突き上げるようにして、なんとか部屋に戻し、119番しました。
 普段の散歩では携帯電話など持って出ませんが、この日は何か報せるものがあったのか、持っていたのです。

 救急車がやってくるまで十数分。
 三人の係官が乗ってきて、Sさんの部屋に入って行きましたが、Sさんの両足と両脇を二人がかりで抱いて出てくるまで、随分長い時間が経過したように思います。



 Sさんには一人だけだが身内がいて、Sさんが自分で連絡するといっている、と先に出てきた係官が教えてくれました。

 やがて
怪我人は救急車に収容されたので、とりあえず私たちがすることはなくなりました。血が出ているので、重傷のように見えますが、心配されるのは怪我より頭を打っているらしいということです。
 何日かしたらKさんにでも連絡があって、私にも知らされるということになるのでしょう。

 救急車を見送ったあと、散歩に出ることにしました。



 我が庵から歩いて三分ほどのアパート前にいる黒猫殿です。
 ずっと前(日記を読み返してみると、およそ半年前)、一度だけ餌を与えたことがあります。いつもの散歩コースとは逆方向にある径なので、滅多に通ることがありませんでしたが、一昨日、久しぶりに通って見かけました。そして、そういえばここに猫殿がおりましたな、と思い出しました。

 昨朝も通ったら、寝そべっていた身体を起こして立ち上がりました。
 初日は餌を置いても、動こうとはしませんでした。私が帰りかけると、ようやく食べてくれましたが、私が振り向くと、食べるのをやめて私のほうを見ていました。
 昨日は私が見ている前で食べるようになりましたが、なにゆえに縁なきそなたが我に餌を与え賜うのか、と不思議そうな表情を私に向けることは変わりません。



 奇妙な白粉花(オシロイバナ)。
 一つの株なのに、黄色の花と赤色の花を咲かせています。そしてところどころに黄色と赤の混じった花。



 昨日の富士川上空。夏らしい雲の下に雨雲がありましたが、雨は降りませんでした。



 遠くから見たときは人間かと思い、あまりにもたくさんの数の人間がいるので、ちょっとギョッとしましたが、近づくのにつれて案山子(かかし)だ、とわかって……。
 茶髪をしていて結構リアルですが、雀や鴉に効き目があるのでしょうか。何枚もある田んぼの中で、案山子を立てているのはこの田んぼだけです。

 このあたり(流山市前ヶ崎)の放射線量はどんなものでしょうか。
 近辺の数値から推測すると、収穫しても出荷できないということは、いまのところはなさそうですが、我孫子市長、柏市長と周辺では舌禍が目立っています。



 こちらは毎度おなじみの小春です。相変わらず旺盛な食欲。



 四十日ぶりに見かけたうさ伎(うさぎ)です。
 例によって腰を下ろした私の周囲を何度も回ったあと、餌を食べ始めましたが、途中で放り出して、かなり真剣な表情をして身構えた、と思ったら……。



 10メートルほど離れたところにこんなのが現われました。首輪をつけていました。
 散歩途中の飼い主が周りに人がいないと思って、瞬時リードを外したのかと思いきや、いつまでも姿を現わす気配はありません。
 私のほう、というより、うさ伎のほうに向かってくるような気配であったので、うさ伎への手出しは無用、とばかり男気を奮い立てた私が立ち上がったからか、この犬殿はそれ以上近づこうとはせず、かといって立ち去ろうともしません。



 常磐線のガードをくぐり、平賀川を渡ると流山市から松戸市に入ります。
 平賀川に架かる橋を渡ってすぐの駐車場。十五匹の猫を飼っている老嬢の元を離れて、ただ独り、旅のわらじを履いたミーです。そのくせ旅には出ずに、すぐ隣の駐車場で暮らしています。



 こちらは老嬢が飼っている十五匹のうちの二匹-マユ(左・♂)とヒロ(♀)の兄妹そろい踏み。
 ヒロは母親に成り立て……おっぱいを出さなければならないので、非常に食欲旺盛です。私はヒロには多めに餌を置いてやるのですが、いつもあっという間に食べてしまってマユのぶんを横取りします。
 横取りされてもマユは怒るようなことはありません。よき性格をしています。十五匹の中では私と一番の仲良しで、私を見ると必ず一声鳴いて近づいてきて、尻尾を真っ直ぐに立てて身体をすり寄せてくれます。

 昨夜、ウトウトとしかかったとき、上の部屋で物音がしました。老嬢が帰ってきたのかと思いましたが、老嬢にしては足音が少し荒々しい。朝がきたら、と思っていたら、今日は物音一つしません。
 Kさんによると、身内というのは弟さん、ということなので、姉に頼まれて荷物をとりにきていたのかも……。