仕事で横浜へ行った日、市川大野の駅まで少し遠回りをしました。そろそろ梨の花が満開だろうと思ったのです。
私の頭の中では、梨の花は染井吉野が散ってからしばらくして咲くというイメージがありました。しかし、すでに満開期は過ぎて、散り始めでした。
いつもは撮影のことなど念頭に置かずに眺めていたので気がつきませんが、近寄ってみると、盗難除けのネットがちょうど花の高さまであって、撮影することができませんでした。高台があれば見下ろせるのですが、それもありません。
八月になると、通勤途中に梨の配送所が店を開きます。
その先の、物陰でも梨の売り出しが始まります。配送所のほうは多くの人が出て、宅配便の受付などもしていますが、こちらは無人です。
プラスチック製の籠に五個~八個程度詰められた袋が入っています。籠の横に金属製の料金箱があって、客はそこに料金(400円也)を入れて、袋をもらって行くという仕組みです。
私は見たことはありませんが、朝と昼の二回、老婆とお嫁さんらしい人が梨を運んでくるらしい。みんなが待ち構えているようで、私が通るころには空っぽということがよくあります。
最初に出る幸水だと、大きさはまちまちですが、一袋に八個は入っています。それで400円なのですから、すぐに売り切れてしまうのです。
配送所のほうを覗いてみると、大きさ、形を揃えていますが、最低でも一個100円近くしています。スーパーへ行けば、さらに倍はします。
豊水、新高と季節が移ろうのに連れて、果実の大きな品種に変わって行きますから、個数は減りますが、400円という値は変わらない。
ただ、非常に重いのが玉に瑕です。
400円という話をすると、新松戸近辺でほしいという人がいますが、自家用を含めて二袋も買うと、持って歩くのに難渋します。さらにもう一人ぶんなどというのは論外です。
しかし、今日買えたから明日も買えるという保証はありません。三袋頼まれていて、おりよく三袋残っていれば買うべし、なのです。
朝、仕事を始める前に、荷の重きに耐えかねて、疲労困憊してしまいますが……。
上溝桜(ウワミズザクラ)が満開になっていました。梨の花の代わりです。
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